Photo of the Day
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2005年4月1日(金)
2005年4月2日(土)
2005年4月3日(日) ライブ画像表示のままシャッターが切れるとイイのにねえ
キヤノン・EOS 20Da + EF-S 60mmF2.8 USM この20Daは20Dをベースにして天体撮影に最適化するように作られた「天体仕様カメラ」ですが、通常撮影も可能です。Hα線に特別に感度を高めているそうです。特別仕様のカメラですから注文 (オンライン注文) してから約3ヶ月ほど待たなくてはなりません。短期間ですが特別にキヤノンから貸していただきました (古賀さん、ありがとう)。いや、べつだん天体写真をやろうと思い立ったわけではなく (ぼくにソンなロマンチックな性行はありません) 、この20Daに新搭載された液晶モニターの「ライブ画像」機能を試してみたかったのです。いやはや、これはおもしろかったです。フジのS3Proの「スルー画像」機能とはひと味違いましたし、これについては20Daのほうが優れている印象でした。キヤノンの“後出しじゃんけん”の勝ちですね。
20Daを借りるときに一緒にEF-S 60mmF2.8マクロレンズもお願いしました。EF-SレンズですからAPS-Cサイズデジタルカメラ専用でフルサイズはもちろん1D Mark2にも使えないのが残念。でも、うらやましいほどにシャープな写りをするレンズでした。開放絞り値からシャキッとして、絞り込んでも描写が変わらない。どしどし開放から使えるマクロレンズです。また、至近にピントを合わせてもレンズ全長がまったく変わらないのもいい。
といえば、そうです。全長変化がないことや開放絞り値からシャープな描写はフルサイズ対応のEF100mmF2.8マクロと同じでして、さらに驚いたことに、そのレンズ構成がまるでクローンかと思わせるほどそっくりなのです。興味のある人はぜひ、レンズ構成断面イラストを見比べてみてください。あっ、と声をあげるでしょうね、きっと。
2005年4月4日(月) 天体仕様カメラですが、天体専用カメラではない
キヤノン・EOS 20Da + EF-S 60mmF2.8 USM 20Daが20Dと異なる点は、色感度特性が赤外光に近いHα線によく感じるように (約2.5倍) 赤外カットフィルターを変更していることと、液晶モニターを見ながらピント合わせができるライブ画像機能を備えていることです。色感度特性については、赤い光をした星雲をよく捉えることができるのですが、通常撮影ではたとえば黒いセーターなど近赤外光が強く反射する被写体では少し赤っぽく写ってしまうことがあります。
ライブ画像モードでは5倍と10倍の拡大表示しかできません。バルブシャッターを利用していますからシャッターボタンを押しっぱなしにしないと見られません。また、長秒時ライブ画像表示をしたあとすぐに撮影したりするとノイズの目立った画像になります。撮像素子を駆動させていることにより熱ノイズが盛大に発生するからです。とうぜんながらライブ画像を表示させながら、つまり液晶モニター画像を見ながらシャッターを切って撮影露光することはできません。これを可能にするにはドラスティックな機構アイディアが必要です。
さてEF-S 60mmマクロレンズについてですが、EF 100mmマクロのクローンであることのほかにもお話ししたいことが“山のように”あるのですが、しかしまたハナシが長くなってしまいますので省略します。
2005年4月5日(火)
2005年4月6日(水)
2005年4月7日(木) 薄型で軽快なスタイルの高感度カメラです
富士写真フイルム・FinePix Z1 例の高感度タイプ対応のF10の弟分にあたるのがこのZ1であります。F10は630万画素1/1.7型のスーパーCCDハニカムHRですが、こちらのZ1は、同じハニカムHRですが510万画素1/2.5型の“小型”CCDです。撮像素子のサイズがだいぶ小さい。このため、やはりその影響は出ておりましてF10のような高ISO感度で常用するには苦しいところもあります。だから最高ISO感度は、F10がISO1600ですがZ1はISO800と一段ぶん違う。IオートISO感度での連動範囲は、F10がISO80からISO800までなのに対してZ1ではISO64からISO640までです。SO400ぐらいまでならナンの問題もなく(ぼくにとっては)使うことができますが、ISO800はさすがにちょっとツラくなりますし、被写体によってはISO640では不満が出るときもありました。
F10の画像が少し柔らかめ(悪くいえば鮮鋭さが足りない)なのですが、こちらのZ1は切れ味良くシャープな感じがします。だから、きめ細かな被写体などを写すと、画素数の低いZ1のほうが解像感が高いような印象さえ受けます。フジとしては初めての屈曲型のズームレンズですが予想していたよりもレンズ描写性能がよくて、そのせいもあるのかもしれません。マクロ撮影時の測距スピードは、F10は“かなり”のんびりしておりますが、それに比べればスピーディです。また、マクロモードに切り替えなくてもズーム広角側なら至近10センチぐらいまでピント合わせができるのもイイですね(カタログによると通常撮影モードでの至近撮影距離は「約60センチ」と書いてあるのですが、不思議です)。
2005年4月8日(金)
2005年4月9日(土) ほんとは露出補正なんてやりたくない
富士写真フイルム・FinePix Z1 フジはコンパクトデジタルカメラのメニュー表示のOSDのデザインをF10から一新しました。Z1もその新OSDが採用されています。メニューボタンとFボタンで設定できる機能などは従来とほとんど同じですが、大きな相違点は「横方向」の操作から「縦方向」の操作に変わったことでしょうか。でも、あいかわらず露出補正、ISO感度やホワイトバランスはメニュー画面でしか設定ができません。せめて露出補正だけでもダイレクトに設定できるようにして欲しかったなあ、と、個人的にはそう思いました。
でも「露出補正」なんて言い方も、これまたムツカしい写真専門用語です。初心者の人たちにとってはかなり難解な写真用語のひとつでしょう。もしかりに、露出補正の用語のだいたいの意味を知ったところで、さて、その機能を正しく使いこなせかどうかおおいに疑問です。露出不足、露出アンダー、露出オーバー、露出過度、プラス補正、マイナス補正、1/2EV、0.7段などなどややこしい用語が、カンタン操作のはずのコンパクトデジタルカメラに入り乱れていて、いっそう初心者を混乱させているようです。だから露出補正などの難しい機能は、とくに初心者向けの機種については、できるだけ“目立たない”ようにメニューの奥底にしまい込んでいるのでしょう(キヤノンのIXY DIGITALのシリーズなどもこうした考え方のようです)。
でも、それは“後ろ向き”の姿勢です。臭い物にふたをするのと同じ。理想を言えば、カメラメーカーは露出補正などしなくても思ったように写る(する必要のない)カメラを作る努力をもっとすべきなのかもしれません。無理難題を言うようですけれど。
2005年4月10日(日) カメラうるさ方にはおすすめできません
ニコン・COOLPIX S1 ニコンのコンパクトデジタルカメラの意欲作です。その外観はソニーのTシリーズと見間違うほどよく似ていますが、いいカメラに仕上がっています。スタイリッシュの「S」だそうで、とても洗練された外観デザインです。小さくてスタイリッシュなカメラを作ることが苦手なニコンにしては「上出来」だと思います。が、出てくるのが遅すぎる。一年早ければ、きっとこれはかなり注目されたでしょうけれど。同じくCOOLPIX 8400も8800も、出てくるのが遅すぎましたね。世の中のピークが急激に下降線になりつつあるとき、そしてライバルもたくさんある中に出したって、どれほど良い製品であっても魅力は薄れてしまいます。
ユーザーターゲットを初心者に(ほぼ)限定しています。カメラうるさ方の人やおたくっぽい人は避けた方がよろしいでしょう。露出補正やらISO感度やらホワイトバランスなどなんてどうでもいい人向けのカメラです。それらの設定はメニューの奥底にしまい込んでありますから、撮影中に、ちょいと露出補正を、と思ったってめんどうになって「ええいっこのままでイイや」とシャッターを切ってしまう、でも、まあ、そこそこ写ってくれる、そんなカメラです。とはいえ、顔認識AF、アドバンス赤目軽減、D-ライティング、手ブレお知らせ(この機能はオモシロイですね)、など他のカメラには“ない”機能が搭載されていたりして、なんだかとても親切で優しさを感じるカメラです。
なお、言わずもがなのことかもしれませんが、ライバル機種のひとつであるフジのFinePix Z1(同じく屈曲型ズーム内蔵の薄型500万画素)と撮り比べてみましたら、レンズ描写性能やAF測距性能などいくつかの点でZ1に軍配が上がりました。シャッタースピードの高速側が1/350秒まで、というのも機能的にちょいと気になりました。
2005年4月11日(月)
2005年4月12日(火) 気持ちいいくらいよく写ります
ニコン・COOLPIX S1 よく写ります。とくに測光系(て、ヘンな言い方だけど)が優れていました。というのも、D-ライティング機能を試してみたくて露出アンダーの写真を撮ろうとするのですがなかなか“ウマい具合に”露出アンダーの写真にならない(マイナス露出補正すればすむことですが)。それくらい露出が安定していました。あたりまえのことのようですが、これはカメラの基本性能としてとっても大事なことですが、多くのカメラはまだまだ不安定なものが多いです。中には、高価な一眼レフカメラでも、いったいオマエはナニを考えとるんだっ、と叱りたくなるものもありますから、その点このS1はかなりよい子です。
くどいようですが初心者向けのカメラです。500万画素で、3倍ズームレンズ内蔵で、薄型で、見た目もスタイリッシュ。機能的にも文句はありません ―― ここでは、初心者向けのカメラに500万画素も必要か、なんてツマらん議論はしたくありません(ぼくはあれこれの理由があって“必要”だと思ってますけど)。シャッターを押すだけでキレイに写せるコンパクトデジタルカメラが欲しいなあ、という人に相談を受けたら、ぼくなら、まず第一にこのカメラをすすめます(露出補正することが好きな人にはすすめません)。
顔認識AFもおもしろい。シーンモードの中のポートレートモードの中の顔認識AFを選ばないといけませんが、実際、楽しくなるほど顔をめがけてピントが合います。ところで、試しにウチで飼っているねこ(白いチンチラ)にS1を向けて顔認識AFをやってみましたらやっぱりダメでしたけれど。
2005年4月13日(水)
2005年4月14日(木)
2005年4月15日(金)
2005年4月16日(土)
2005年4月17日(日) S5nには「削除画像復活」機能がどうしてないのだ
ペンタックス・Optio S5n S5iのモデルチェンジ機種 ―― S5nとS5iとは併売のようですから「後継機種」ではありません。S5iと同じ500万画素CCDを使用し、同じスライディングシステムの3倍ズームレンズを内蔵しておりまして、はっきり言ってあまり新鮮味はありません。ただ、小さなボディにしてはよくがんばって2.0型の“大型液晶モニター”を搭載しています。その替わりと言っちゃナンですけれど、ボディサイズはそのままで液晶モニターが大きくなったために、光学ファインダーがなくなってしまいました。ボディ背面の操作ボタン類のレイアウトもかなり変更になりましたね。
ですから、ま、カンタンに言えば、2.0型大きな液晶モニター搭載しかし光学ファインダーなしのS5n、1.8型ちょっと小さめの液晶モニター搭載しかし光学ファインダーありのS5i、と考えればイイでしょう。
今春、Optio S5nと同時に発表されたペンタックスのコンパクトカメラに「Optio WP」があります。同じ500万画素カメラですが、こちらは水深1.5mぐらいまでなら水中でも撮影ができるという水陸両用カメラです。それはともかくとして、このWPには、撮影後に勘違いしたり誤操作をして画像を消去してしまったり初期化して消えてしまった画像を、その場ですぐに復活させるという注目すべき機能が備わっております。「削除画像復活」機能です。言うまでもないですが、画像消去してしまってから撮影を続けたりすれば上書きされてしまいますから“復活”不可能ですが、消去してすぐに対処すればそっくりきれいに画像が蘇ります。
このような機能をぜひカメラに搭載しておいてよ、と各メーカーに言い続けてきてようやくこのWPで実現しました。ただし、WPだけでS5nには入っていません。なんでなのっ?
2005年4月18日(月) ノイズは目立たなくしてはいるのですが…
ペンタックス・Optio S5n Optio Sシリーズは初代からボディの表面にスピンドル加工 ―― 細い渦巻き状のライン加工 ―― を施しておりました。このカメラは初代からとっても気に入っておったのですが、ただひとつ、このスピンドル加工の表面処理がキラいでした。余計なことせずにすっきりとしたデザインにして欲しかったのですが、ようやくS5nでスピンドル加工をやめてくれまして、だからボディデザインは見違えるようにセンス良くなりました。
スピンドル症候群というものがあるんだそうです。渦巻き状の細いラインを見ると気持ちが悪くなる人がいるらしい(スピンドル加工はキラいですがぼくは症候群ではありません)。そのことはペンタックスもうすうす知ってたらしいのですが、なぜかガンコにスピンドル加工処理をやっていて、ぼくはじつに不思議だったのです。
とまあ、そんなことはどうでもいいですが、それにしてもノイズの少ない画像です。ノイズが少ないと評判のキヤノン・IXY DIGITAL 55と比べても(他の同じ500万画素クラスのCCDを使ってるカメラとも比べてみましたが)、とくに高ISO感度ではS5nがブツブツしたノイズがもっとも目立たない。ただし、ノイズを“強制的”に目立たないようにしすぎているため、シャープさがかなり損なわれてしまっています。せっかくの新鮮なコシヒカリをぐつぐつ煮すぎておかゆのようにしている感じです。なにごともやりすぎは良くありません。
2005年4月19日(火) 水陸両用撮影可能コンパクトデジタルカメラ
ペンタックス・Optio WP 水陸両用カメラです。防水、防滴仕様のカメラはたくさんあるのですが、そのほとんどの機種は水中に沈めることも作動させることもできません。でもこのWPはJIS保護等級8級の防水機能(水中に没して使用しても有害な影響を受けない)をもっていますから、ズーミングしたりピント合わせをしての「水中撮影」もできます。ただし、本格的な水中カメラではありませんから水深約1.5m、連続約30分程度の水圧にしか耐えられません。WPはオリンパスのμシリーズ(防滴仕様なので水没させることはできない)のように、ごく“なにげない”外観デザインのカメラですがこれが水にめっぽう強いというわけです。
WPは屈曲型の3倍ズームレンズ ―― 同じ屈曲型ズーム内蔵の43WRとは違うズームレンズ ―― を内蔵した500万画素カメラです。このWPには注目すべき特徴が三つあります。ひとつは水中撮影が可能であること、ふたつめは自動追尾AF機能。シーンモードのスポーツとペットモードでしか活用できませんが、測距ポイントが動く被写体を追いかけるように画面内をちょろちょろと上下左右に移動して自動的にピントを合わせてくれます。たとえばカメラを固定して、その前を右から左へと人が歩いて横切ると、歩く人にあわせて測距ポイントが右から左へと動いていきます。その反応はなかなか“敏感”でしてこれは実用になりそうです。
みっつめは先日少しふれましたが削除画像復活機能です。この機能はとてもおもしろく役立つと思うのですが、ひとつ“落とし穴”がありまして、それは画像を削除した後に画像復活せずにメインスイッチをOFFにしてしまうと、もう二度と復活できなくなるということです。メインスイッチのON/OFFにかかわらず、上書き撮影さえしなければ復活できればよかったのですが、これが残念。
2005年4月20日(水)
2005年4月21日(木) Alpine A110
シグマ・SD10 + DC 18〜200mmF3.5〜6.3 SD10はごく限られた条件で、あれっ、と思うような描写をしてしまうことがありますが、使っていてじつに楽しいカメラです。使いこなしはけっしてカンタンではありません。強烈なクセも持っています。だからこそおもしろいのかもしれません(ぼくもまだ思ったように使いこなせませんが)。そのSD10に同じシグマのDC18〜200mm高倍率ズームをセットして撮影をしてました。デジタル一眼レフカメラ専用の交換レンズです。小型で軽量な高倍率ズームで、その描写は、ウソもオダテもなく“予想以上”です。キヤノン、ニコン、ペンタックスなどに対応したマウントも用意されています。35mm判換算で(機種によって多少異なりますが)28〜300mm相当の撮影画角です。
Alpine、オーディオはアルパインですが、クルマの場合はアルピーヌです。フランス車です。ポルシェ911と同じくリアエンジン、リアドライブですから、なかなかトリッキーな動きをします。いや、トリッキーだと感じるのはぼくのようなヘボなドライビングテクニックをもったモンの言うことでしょう。じょうずな人の手にかかると、氷の上をまるでダンスをするように高速で走り回ることができます。1600 SC。だから、とくにヨーロッパの冬場のラリーでは、かってダントツの勢いで駆け抜けていました。ボディフロントにたくさん取り付けられた黄色いフォグランプを光らせて走る姿が印象的でした。
とかなんとかエラそうなことを言ってますが聞きかじりです。ぼくの友人が1600 SCのブルーに乗ってました。わざわざフランスまで探しに行って手に入れたもので、その“努力”に圧倒された覚えがあります。天気の良い日曜日、早朝の恵比寿で見かけたA110です。
2005年4月22日(金) 「買って悔いのない」高倍率ズームレンズでしょうね
ニコン・D2X + シグマ・DC 18〜200mmF3.5〜6.3 正直に言いまして、こうした比較的低価格の高倍率ズームレンズについては、少しばかにしておりました。開放F値も暗い、無理のし放題をしてレンズ設計してるんだから、その描写なんぞはたかがしれておる、と。ところがこのシグマのデジタル専用の18〜200mmを使ってみまして、ばかなのはこのぼくだったのか、とまあ、そんなふうに、高倍率ズームについての見かた、考えかたを軌道修正しています。フルサイズ判の28〜300mmズーム ―― この描写の印象が強かったんですよね ―― と比べると18〜200mmは「格段に」良くなっています。
当初、シグママウントの18〜200mmをSD10と組み合わせて使ったわけですが、これはぜひ、もっと高画質のデジタル一眼と組み合わせて18〜200mmの実力をとことん見極めてやろうと思いました。そこでシグマに頼み込んでニコンマウントを貸してもらいました(桑山さん、ありがとう)。1240万画素のD2Xと組み合わせてみたかったわけです。
シグマ桑山さんが特別に“厳選品”をぼくに貸し出してくれたのかもしれませんが、写してみてその描写の良さにあらためて驚きました。開放絞り値でも画面周辺部まで文句なしの描写です。ボケ味も悪くない。28mmから300mmまでの高倍率もさることながら、最短撮影距離がズーム全域で45センチというのもスゴい。300mmでも45センチですよ。この一本があればなんでもこい、他の交換レンズはいらないじゃあないですか。ぼくのような不精者にとってはクセになりそうな“危険”なレンズです。
2005年4月23日(土)
2005年4月24日(日)
2005年4月25日(月)
2005年4月26日(火) シグマとタムロンとニコンD70s
ニコン・D70s + タムロン・Di II 18〜200mmF3.5〜6.3 D70sはD70のモデルチェンジ機種。ボディデザインや撮像素子などは“まったく”同じで、さてナニが変わったかと言えば、以下順不同、内蔵フラッシュが18mmレンズの画角に対応したこと、液晶モニターが2.0インチ型に大型化したこと、AFの測距性能が向上したこと、メニューのGUIが少し変わったこと、リモートレリーズコードが使えるようになったこと、専用充電池が少しパワーアップしたこと、標準装備のクイックチャージャーがわずかに小型化されたこと、PictBridge対応プリンターで用紙サイズが選べるようになったこと、接眼部のゴムが大型になったこと、シャッターボタンの色が変わったこと…などでありましょうか。かんじんの画質についてですが「少しは良くなった」とのことですが、D70とD70sとをさんざん撮り比べましたがぼくのボンクラな目にはその差がわかりませんでした。
シグマの18〜200mmズームとスペックや価格がほとんど同じの、これはタムロンの18〜200mmズームとD70sとを組み合わせて撮影をしてみました。この両レンズの比較はすでにあちこちでやっておりまして (たとえば今月発売の「デジタルフォト」誌では詳細かつ立体的に比較した特集を組んでいますね) 、だからぼくがいまさらどーのこーの言うほどのこともありませんがいやしかし甲乙つけがたしというのが本音であります。収納時のレンズの大きさはわずかにタムロンのほうが大きいですが外観デザインはタムロンのほうが洗練された感じでぼくは好きです。だからややボディサイズの大きなD70sにはタムロンズームのほうがバランスも良かったです (イヤみでいってるんじゃありません) 。この2本のズームの最大の違いは、ピントリングとズームリングの回転方向 ―― 左右回転の違いで無限遠至近または広角望遠側になる ―― による動作の違いぐらいではないでしょうか。
2005年4月27日(水)
2005年4月28日(木) D70sとD70とD50と
ニコン・D70s + タムロン・Di II 18〜200mmF3.5〜6.3 「D70sとD70と撮り比べたけれどぼくには画質の違いが判断できなかった…」と、とあるニコンの開発担当者に“報告”したら、すぐさま「タナカさんが正しい、その通りで違いはありません」と。ホメられてるのかオチョクラれてるのかウソをつかれてるのか、ちょいと複雑な気分でした。
で、そうですかやっぱり、なーんて、素直に納得するようなぼくではありませんから、その後、ヒマにあかせてD70sとD70対決をやってみたら、D70sになって露出で少し“改善”の兆しが見え隠れしてました。D70でよく見られた“ちょっとアンダーめの露出”がD70sでは少なくなっていました。色調傾向などはまったく同じ。
とはいえ、ここで使用したD70は現状のままのD70でして、5月中旬に手に入れられる新ファームウエアでアップデーとすれば(メカ部分を除けば)D70はそっくりそのままD70sとなるわけですから、以上のような比較撮影は陳腐きわまりないあほな行為であったわけです。
D70の発売から一年以上たってD70sにモデルチェンジされて、にもかかわらず画質がまったく同じ ―― つまり“進歩”がない ―― というのもこれはこれでヘンな話ですよね。「D70の画質がそれだけ完成度が高かったということです」(ニコン談)と言いますけれど、ナンだか納得ができません。というわけで新しいCCDを使っているD50の画質がぼくはおおいに楽しみなんですよ。
2005年4月29日(金)
2005年4月30日(土)