Photo of the Day

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2003年1月1日(水) 

2003年1月2日(木) D60の液晶モニターのグリーンかぶりをなんとかしてよね

キヤノン・EOS D60+300mmF4 IS
(D60、1D/1Dsなど一眼デジタルカメラ、IXYやG/Sシリーズなどコンパクトデジタルカメラなどに限らず、キヤノン・デジタルカメラの今後の大きな課題は単3型乾電池など「汎用電池」にどう対応していくかではないでしょうか。いつまでも専用電池で“ごまかして”いちゃあイカンと思うんですけど、しかしフィルム一眼レフカメラを見返してみると汎用電池が使える機種がほとんどないんですねえ)



EOS D60のAFはイマイチだ、とは言ったけれど、こんなド逆光条件でもAFでピント合わせができるんですねえ ―― しかし、測距に迷わずにイッパツで合焦、てわけにはいきませんでしたが数回測距を繰り返してやるだけでピントは合ってくれました(少し我慢はしましたけれど)。このときは、ファインダー内は強いフレアーでマニュアルでピント合わせをするのにも苦労するようだったけれど、AFでピントが合ったことにいささか驚きました。でも、正直言いますと、AFで撮影をしたのは数カットのみで、すぐにMFに切り替えて“自分の眼と指”でピント合わせをしておりました…。ぼくの我慢が足りないのか、AFをウマく使いこなす工夫と努力が足りないのかなあ。
ところで、D60の液晶モニターのグリーンかぶりは、使えば使うほど気になってくるもんですねえ。撮影画像をレックビューするたびにイラつきます。

2003年1月3日(金) ホワイトバランスはややこしい

キヤノン・EOS D60+300mmF4 IS
(ホワイトバランスはどのメーカーのどの機種もじつは大変に複雑で、必ずしも公表されている数値(ケルビン度))だけで判断できるものではない。ということを前提にして、ちなみにデーライトモードは、D30だけが5500K°で、D60、1D/1Dsはすべて5200K°であります。ところがストロボモードとなるとこれがいっそうややこしくなり、D30が5900K°、D60が6000K°、1Dが5600K°、1Dsが6000K°てな具合になっております)



1月9日から米国・ラスベガスでCES (国際情報家電ショー) が開催されるんだけど、これに新型デジタルカメラを出展するメーカーもいくつかあります。昨年末にそのうちの数機種、内緒のプレゼンテーションを受けましたし正月休みが明けるとまた数機種を見せて頂く予定になっております。
でもなぜかしら、以前のように新型のデジタルカメラを見てドキドキする感じや、すごいなあという感動、はやく見たい使ってみたいという期待感があまり湧いてこないんですよねえ。感受性が鈍化してきたのか、いやそれとももっと画期的な新製品が出てくるそのときに備えて (もう少し時間はかかりそうだけど) 感受性を溜めているのかも知れませんなあ。

2003年1月4日(土) 「オート」ホワイトバランス

キヤノン・PowerShot G3
(ちょっとクセのある、といいますか、設計者たちのこだわり(思い入れ)が強く感じられるカメラであります。ユーザーターゲットをかなり絞り込んだ ―― あるレベル以上のカメラや写真の知識を持った人たちに向いているよう ―― こうしたはっきりした傾向を持つカメラは最近のキヤノンのカメラにはあまり見られない。外観スタイリングは別にして、なにかしらニコンのカメラを見ているようで使うたびに不思議な感じもします)



オートホワイトバランスモードはとっても便利な機能ですが、しかしイイぞイイぞと喜んで使っていると突如、足下をすくわれてとんでもない色調になってしまうこともある。もともと「オート」と名が付いているカメラの機能はすべからくこうした傾向があって、自動露出もそうだしオートフォーカスもしかりでありまして、ウマくいかないことも多々あることを十分に承知のうえて使いこなさなくちゃいけません。
こうした不安定なオートホワイトバランスモードをやめて、たとえばデーライトモードを選んでおけばケルビン度が固定されたままだから色調がブレない、と信用しているとこれまたちょっと違っていて、デーライトモードでも状況に応じて微妙にケルビン度を変化させている機種もあるようです。だから(というわけでもないけど)、写真というものはその仕上がりについて、目くじらを立てて完璧さを求めるもんではないようにぼくは思っています。

2003年1月5日(日) 

2003年1月6日(月) 溜め込んだフィルムを(少し)整理

キヤノン・PowerShot G3
(G3の使用上の“悩み”は、ややオーバー露出傾向があること。ぼくはもともと少しオーバー露出ぎみのほうが好みなのだけれど、このG3では多くの被写体でマイナス露出補正やAEロックをして撮影することが多いのであります。とくにちょっと黒っぽい被写体なんかだったら、おいおいどうしたんだ、と言いたくなるほどのオーバー露出になってしまうことがあります)



お正月休みを利用して、ここ1年半ほどのあいだに溜め込んでいたフィルム (99.9%がカラーリバーサル) の整理を始めました。やはり最近はデジタルカメラで撮影する機会が多かったせいでありましょうか、意外とフィルムの撮影本数が少なく36枚撮りですが1600本ぐらいしかありません。フィルムを数本ずつ撮影テーマごとにまとめて袋に入れ、その袋のおもてに撮影日とメモを書き入れるのですがこれがめんどうで、いやそれよりも撮影した自分の写真を見返すのがツマらない…。

2003年1月7日(火) 

2003年1月8日(水) がんばれミノルタ

キヤノン・PowerShot G3
(G1もG2も、35mm判換算で約35〜100mmの3倍ズームレンズ内蔵だったのが、G3になって約35〜140mmと望遠側に伸びて“4倍ズームレンズ”になった。使ってみれば4倍ズームの140mm望遠の魅力は確かに実感するのだけれど、やはりぼくとしては広角側のほうに力を入れて、そちらのほうをもっと広げて欲しかったなあ)



昨日も、写真関係の何人かのかたが事務所にいらっしゃったのだが、話題はもっぱらコニカとミノルタの経営統合の話ことでありました。ぼくは早朝、5時のNHKのニュースを見て ―― このころには起床してだいたいいつも見ております“年寄り”であります ―― ふーんやっぱりそうだったのか、なんて感想を薄ぼんやりいだきました。
で、コニカとミノルタの、ぼくの知っている人たちの顔や名前が思い浮かんだんですが、圧倒的にミノルタの人たちの顔と名前がつぎつぎに出てきました。もちろんコニカにも親しくして頂いている人たちもたくさんいるんですが、ミノルタは本拠が大阪で、関西弁で気楽に話ができるからでしょうか、ざっくばらんにおつき合いしている親しいひとたちはミノルタのほうがずっと多い。がんばれミノルタ。

2003年1月9日(木) 

2003年1月10日(金) 少し期待ハズレの新型標準レンズ

キヤノン・EOS-1Ds+EF24〜70mmF2.8L
(新24〜70mmF2.8は、ほぼ10年ほど前に発売されてロングセラーを続けていた ―― ベストセラーを続けていたわけではない ―― EF28〜80mmF2.8Lの“改良版”レンズであります。数年前から「もうそろそろ…」と待たれていた大口径標準ズームレンズであって、ぼくはてっきり IS (手ぶれ補正機能) を組み込んだものだろうと期待と予想をしていたが、しかし結果はごらんの通り、ISなしでした。レンズ発表の話を聞いたとき、がっかりして、とたんにチカラが抜けてしまいました)



上の写真は渋谷・代官山に夜な夜な“出没”する ―― とは言いましても2回しか見かけたことはありませんが、これは焼きイモ屋さんです。クルマはモーリスふうのクラシック・ピックアップで (改造車かな?)、その荷台に焼きイモの大きな“釜”を乗せています。若い人が半分、趣味で商売をやっているようでお客さんよりも仲間が集まって楽しそうに談笑していました。れいの「焼きイモーっ、焼きイモーっ」と拡声器で客集めするわけでもなく、いたってのんびり、楽しそうでありました。
こんな場面でもISが入っていればブラさずに撮影できたのにねえ…(クドいか)。

2003年1月11日(土) レンズ作り苦難の時代

キヤノン・EOS-1Ds+シグマ120〜300mmF2.8 DG
(1Dsのような高画素、フルサイズ撮像素子のデジタルカメラが出てくると、キヤノンのレンズ設計や製造、そして品質管理部門の人たちの苦労もタイヘンになってくるだろうなあ、と思われます。いままでは「フィルム」を前提にしてピント精度や収差補正基準を決めてレンズ設計や品質管理をしてきたのだが、それが「デジタル」となるとフィルム基準のセオリーがあてはまらなくなり、イチから基準を決め直さなくちゃいけないんでしょうね)



そうした高性能デジタルカメラにきちんと対応できるレンズ作りのタイヘンさはなにもキヤノンだけの問題ではなく、既存のフィルムカメラ用レンズを“流用”して高画素デジタルカメラを作っている (作ろうとしている) メーカーにもあてはまることでしょうね。じじつ、既存の交換レンズと最新型の高画質デジタルカメラと組み合わせたときに、AFで思ったように正確にピントが合わないじゃないかっ、という不満が続出していることを見てもはっきりすると思う。
いままでサービスサイズ程度のプリントサイズでしか写真を鑑賞しなかったような人たちが、数百万画素のデジタルカメラで撮影した画像をいきなりピクセル等倍にしてディスプレイで鑑賞するんですから、そりゃあびっくりして大きな不満を抱くのも当然でしょう。

2003年1月12日(日) 誤解されるのを覚悟でピントの話

キヤノン・EOS-1Ds+EF35〜300mmF3.5〜5.6L
(絞りを絞り込もうが開放であろうがピントが合う点 (面または線) は、ただ1点のみ。絞り込んだところでピントの合う範囲が前後に深くなる (広がる) わけではない。正しく言うなら「絞ると、ピントが“合ったように”見える範囲が深くなる」だけであります。だから絞りに頼って ―― 絞り込むことで、ピント合わせをぞんざいにしてはイカンぞ、ということであります。広角レンズを使って絞り込んでいるから被写界深度は深くなる、だからピント合わせなんぞイラない、なんて思っている人もいるようですけど、それはちょっと違うぞと)



ピントの話を手短にすると大いに誤解を招いてしまうことがあるんでイヤなんですが、被写界深度についても勘違いをしてらっしゃる人も多いようです。たとえばこのレンズだとF8に絞り込むと1メートルから3メートルまでの範囲なら被写界深度内に入る。だから「ピントはシャープに合う」と思い込んでしまう (人もいる)。でもそれは違います。この被写界深度というのは、0.033ミリの許容ボケの大きさを基準にして算出されているだけで、さてこの許容ボケというものも、だいたい八つ切り程度の大きさのプリントを明視距離 (ほぼプリントサイズの対角線だと言われております) で鑑賞したときに、ボケがボケとして肉眼で判別できない、ということが前提になっておるんです。
だから巨大なプリントを数センチの“明視距離”で鑑賞したら、被写界深度もなにもあったもんじゃなくなります。そしてちょっと付け足しますと、AFなどのピント精度は0.033ミリの許容錯乱円 (許容ボケ) をベースにしているカメラやレンズがまだまだたくさんあるようなんですね。

2003年1月13日(月) 

2003年1月14日(火) 

2003年1月15日(水) 

2003年1月16日(木) ほんとにキチンとピントを合わせてますか

シグマ・SD9+24〜70mmF2.8 DG
(かなりの荒技を使ってフォーカシングスクリーンの改造をおこないましたが ―― 決しておすすめはできませんよ ―― でも、その結果はすこぶるよろしい。フレーミング範囲外が半透明で見えていた部分にブラックテープを貼って“目隠し”したわけですが、構図を決めるときに迷いがなくなって気持ちもよろしい、…ただ実画面が小さく小さく見えてしまう)



AFであろうがMFであろうが“正確にピントを合わせること”はじつは大変にムツカシイことなんであります、プロでも。シロートならなおさら、完璧完全に狙った位置に100%正確にピントを合わせることは、そう簡単にはできない、ということも覚悟しておくことです。たとえば同じ位置にピントを合わせる操作を10回繰り返してやれば少しずつ(わずかですけど)ピントがズレることもあります(厳密にピントチェックをしてみれば)。一眼レフでも距離計連動カメラでも、AFでやってもMFでもそうです。近距離側からピントリングを回転してピント合わせをするのと、遠距離側からピント合わせするのとピント位置がズレてしまうこともあります。カメラ、レンズとは、すべからくそんなもんです(プロは重々承知の上ですけど)。
でありますから、2〜3度(気軽な気持ちで)撮影してピンぼけ写真になったからといって、このレンズはピントが合わないぞッ、とハナっから決めつけるのは少し乱暴なような気もします。

2003年1月17日(金) 高速起動…低速AF

コニカ・KD-500Z
(このカメラはメチャはやい起動が特徴であります。メーカー公式発表による起動時間は1.3秒。というのは、少しサバ読みすぎるかなと思いますが、しかし体感的にはほとんど“瞬間”といった感じで起動。スライドバリアを兼ねているメインスイッチをONにすると、まるでバネじかけのようにズームレンズがぴょんっと飛び出してスタンバイ状態になる。シャッターチャンスを大事にするようなスナップ撮影にはもってこいのカメラであります)



ただ、ですねえ、起動時間は高速なんでありますが、そのアトがちょっとイカンです。AF測距スピードが遅い。かりに、被写体にカメラを向けて急いでシャッターボタンを“イッキ押し”したとすると、しばらーく押し続けていないと「かしゃんっ」とシャッターが切れない。もしイッキ押ししてすぐにシャッターボタンから指を離したりすればシャッターは切れないでそのまま知らんぷり。ですから、被写体にカメラを向けて、おもむろにシャッターボタンを軽く半押ししてAF測距が完了するまでじーっと待って、そうしてからシャッターボタンを深く押し込んで撮影、というわけです(少し大袈裟な言い方ですけど)。
起動時間がモーレツ高速なだけに、よけいにAF測距の遅さが目立ってしまうんですよ。

2003年1月18日(土) 少しナマリのある関西弁

コニカ・KD-500Z
(1/1.8インチ型CCDを使用した500万画素。カメラボディはとても小型に仕上げられている。フラットなスタイリングで携帯性はよいのだが、小さすぎるためだろうか、ややブレやすい。メモリーカードはSD/MMCカードとメモリースティックの両方が使用できるダブルスロット方式。ソニー製以外のデジタルカメラでメモリースティックが使えるものはこのコニカのKDシリーズの数機種のみ)



寒々しいがらーんっとした公園の隅っこで若い二人(男性)が壁に向き合っておりました。手振り身振りを加えながら二人は真剣になにやら話し合っておるようですが、しかしどうして壁に向かって、それも立ったまんまなんだろう…。
ちょっとその話の内容が知りたくて近づいてみましたら、漫才の練習をしておるようなのです。少しナマリのある関西弁でやっておるんですが、ちゃきちゃきの大阪弁 ―― という表現は少しヘンですが ―― ではないようで関東生まれの人がムリして関西弁をしゃべっているようなのだけど、それはそれとして、しかしいまいちパンチが感じられずもう少し練習が必要ですなあ、あれじゃあ。

2003年1月19日(日) 

2003年1月20日(月) 

2003年1月21日(火) “住所”を変更しました

コニカ・KD-500Z
(スライドバリア方式のカメラで、そのバリアを横にスライドするとメインスイッチがONになる。もちろんフィルムコンパクトカメラにもムカシからこうした方式のカメラはたくさんあるが、ただしこのKD-500Zのようにバリアを左方向にスライドするものはとても珍しい。使い始めたときは、慌て者のぼくはつい右方向にスライドさせようとしてしまいました)



ホームページの“住所”を変更しましたが、内容は相変わらず、どーってことはありません。「thisistanaka.com」のドメイン名は昨年の夏に取っておったのですが、なかなか引っ越し作業もままならず、ようやく年が明けて作業が完了いたしました。
それにしても CAR of the Weeks のほうは“頓挫”したままでありますなあ、いかんです…。

2003年1月22日(水) 暁のおぼろ月

オリンパス・CAMEDIA X-2
(X-2が500万画素のほうで、X-1が400万画素。昨日、通りかかった新宿のヨドバシカメラにふらりと入ってこれらの実販価格を見ましたら、X-2が6万9千円ほどで、X-1が1万円安い5万9千円ほどでありました。さて、もしぼくがX-1かX-2かのどちらかを選んで買おうと思ったときどうするだろうかと。しばし、うーんっ、と考え込んでしまいました。あれこれ考えたあげく、X-1もX-2も使ったことも比較撮影したこともなければ、500万画素のX-2を奮発してしまうかも知れないが、しかしさんざん使ったぼくとしては、結局、1万円を始末してX-1を選ぶことにするでしょうね)



とはいえ“安いほう”のX-1でも6万円もしますから、そう易々と「欲しいっ」だけで買える金額 (品物) ではないと思います。もしぼくがこんな仕事をしていなければ、きっと悩んで悩んで、あれこれ調べてカタログを穴の開くほど見て、人の意見を聞いてまた悩むでしょう。で、最終的には「デジタルカメラなんてなくたって写真が撮れるんだし…」とかなんとか、とんでもない方向に行ってしまうような気もします。優柔不断。
てなことをヨドバシカメラの店頭でカメラを見ながらぼんやり考えていたら「いらっしゃいませっ」と真横で言われてハッとワレにかえりました。

2003年1月23日(木) スーパーCCDハニカム第四世代

フジ・FinePix S2Pro+AiAFニッコール28〜70mmF2.8
(S2Proは、ボディの仕上がりについてはちょっと横に置いておいて、その写り具合などだけを見れば、ぼくは素晴らしい上等のデキのカメラであると思います。ただ、じつに残念ではありますが、ボディが、その写りの良さと比べるとどうしても見劣りしてしまいます。コダックの DCS Pro 14n を見ると余計に、あのガッシリしたボディ ―― 手にしただけで作動させておりません ―― がうらやましく、同じ“ニコン・F80ベース”とはとても思えませんし、S2Pro 残念至極であります)



フジが昨日、スーパーCCDハニカムの次期製品(第四世代)を開発中である、との発表会、説明会を西麻布の富士フイルム本社でおこないました。いちおう、1/1.7inch型での生産を予定していると言っておりましたが、とうぜん、もっと大きなサイズの第四世代ハニカムも予想されます。いまのところ、どんなカメラに搭載するか、などの具体的なハナシはまったくありませんでした。
発表会のあと別室で、かなりツッコんだ質疑応答が続いたのですが、それは現段階では申し上げられません…、現在開発中ですのでその件は未定です…、具体的な数値は言えません…、などの答えばかりでした。でも、なかなかオモシロい撮像素子のようで、とくに「スーパーCCDハニカム SR」のほうはチューニング次第ではかなりイイ線いくんではないでしょうか。ぼくは、はやく製品化されることをおおいに期待をしていますが、これからがタイヘンでしょうね、開発している人たちにとっては。

2003年1月24日(金) 

2003年1月25日(土) 房総半島遠望、久しぶりの三浦半島

フジ・FinePix F401
(久しぶりのF401。以前に使ったのは発売前後の昨年の6月頃でありました。その後、発売されてから、あれよあれよと売れるまくりました。フジの営業の人は「いやぁ困っているんですよ品物がなくて、間に合わなくて…」と、他のメーカーの人が聞くと“キッ”となるようなことをシレッと言っておりました。でも、どうして、そんなに売れたんだろうか、売れ続けたのだろうか不思議。確かによくできたカメラだけど ―― このカメラよりも魅力的なカメラはいくつもあったように思うけどなあ、ふたたび使ってみたけどそのへんがよくわからない)



F401はスーパーCCDハニカムであります。ところが、きっとこのカメラを買った人の大半は、スーパーCCDハニカムだからというわけで選んだわけではないだろうし、そもそもそのそのCCDがどんなモノなのかなんて知らないのではないかなあ。どうでもイイもんね、そんなもん。
でも、一部の人たち (ぼくも含まれるかも…ね) は、イメージセンサー (撮像素子) の種類や、おおきさや、メーカーや、仕組み、などに“だけ”集中的に興味を抱き、まるで錐でで揉み込むようにアラ探しをして「評価」をする傾向が見られます。これはあまり感心したことではありません。そもそそも、できあがりの画質はイメージセンサーよりも、いわゆる画像処理ソフトのほうの働きが大きく、さらにいえばデジタルカメラは“カメラ”として総合的に見て評価しなければならないのに、どうもそうではない。少しヘンです。

2003年1月26日(日) 締め出しをくらった猫

ミノルタ・DiMAGE F300
(DiMAGE F100が“100”だけど400万画素、このF300は“300”だけど500万画素のデジタルカメラ。F300は昨年の春に発売されたF100を“そっくりそのまま”にして500万画素CCDを載せ替えたもの。ではあるが、CCDを除いてなにからなにまでそっくりそのまま流用、というわけではなく、いくつかの改良や機能アップもはかられております。ただ、基本コンポーネンツは同じであるため、F100を使ってここはなんとかして欲しかったという点などはF300になっても相変わらずそのままになっておるのが少し残念でした)



APSでいちばんワリをくったのはミノルタではなかったろうかと思う。ベクティスS-1などのAPS専用の新しいレンズ交換式カメラをラインナップさせたのだが、期待したほど売れなかった。カメラが悪かったわけではなく ―― S-1はとくにこれは名機でありますが、いま中古カメラ屋さんで涙が出るほどの価格で売られております ―― APSそのものが“悪かった”のだ (いまさらソンなことを言うなよ、と叱られるのを覚悟で)。
「APSをやってなにか役に立ったことはありましたか」と、APSを始めた5社のうちの1社の、その企画担当者と先日、雑談をしておりましたが「いや、なーんにも…」とにべもない返事でした。いまだに、がんばってAPSカラーリバーサルフィルムを作り続けている富士フイルムはほんとエライと思います。

2003年1月27日(月) 締め出しをくらった猫、ふたたび

ミノルタ・DiMAGE F300
(起動時間、収納時間がのんびりしていること、単3型乾電池が使えることは素晴らしいのだけれど電源管理が不安定であること、マクロ撮影モードでは望遠側に固定されてしまうこと、撮影画像のメディア書き込み速度がこれまたのんびりしていること、などが使ってみて少し気になった点であります。でも、その画質は“一級品”です。少しハイコントラスト気味ではありますが、色調もニュートラルだしISO64を選んで撮影すれば高品質の画像が得られます…ただしブラさないことです)



F300は“いらち…大阪弁・すぐにいらいらすること、イライラする人”には不向きなカメラです。心を広くゆったり持った人には良いカメラだと思われます。画質優先、しかし速度犠牲、といった印象でした。

久しぶりに「CAR of the Weeks」を更新しました。ベルギーのグランプリサーキットであるスパ・フランコルシャンでおこなわれたクラシックレーシングカーのイベントをスナップしたものであります。往年の名車ががんがん走っておりまして、もちろんスピンしてクラッシュするクルマもあり、ぼくなんぞは「うわっ、もったいない…」なんて見ていました(億を超えるようなクルマもありました)。

2003年1月28日(火) 1926年製、ロールスロイス

パナソニック・LUMIX DMC-F1
(バケモノのように売れていたフジのF401に取って代わって、いまもっとも売れているのがこのF1だそうです。カラーバリエーションも豊富だしボディ外装はメタル仕上げで高級感もある。古くからのカメラ好きの人にとってはパナソニックのブランドでは馴染みがないだろうけれど、デジタルカメラを選ぼうとする多くの人はカメラメーカー製であろうが電気メーカー製であろうがソンなことどうでもイイんだろう)



よく写ります、良いカメラです。使い勝手もよろしい (ただしストラップがボディ左側にあるのは少し気になりますけど)。ちょっと色調が強い、サチュレーションが高めの印象はありますが、でもこのクラスのカメラを使って写真を楽しもうとする人はそのほうが良いのでしょうね。その画質は ―― あれこれ難癖をつければキリがないでしょうけれど、このクラスのデジタルカメラはどれももう合格点に達しているようで、ムキになって画質を云々するのはそろそろ無意味になってきているようにも思えます ―― ぼくは、十二分に優れていると感じております。

2003年1月29日(水) 

2003年1月30日(木) 世界初、金属ボディ防水デジタルカメラ

オリンパス・μ−10 DIGITAL
(金属ボディで防水対策が施されたデジタルカメラはこのμ−10 DIGITAL が初めて。その防水機能はJIS保護等級4をクリアーしているということなので水道の蛇口の下でヨゴレを取ることぐらいはできる(メーカーはすすめておりませんが)。もちろん、大雨の中の撮影や海沿いで海水がかかるぐらいはどうーってことない (そのあと洗って水分を拭き取っておく必要はあるけれど)。でも、そのボディスタイルを見ると、とてもそうした“ヘビーデューティー”なカメラだとは思えない華奢な雰囲気)



μ−10は1/2.5インチ型CCDを採用した320万画素デジタルカメラ。どうでもイイことかも知れませんが松下電器製です。松下のCCDは最近ぐんぐんと実力アップしてきて「ぶっちぎり一位」だったソニーに肉薄しております。1/2.5インチ型で320万画素 (有効画素数) ですから、いわずもがな、ピッチサイズは3ミクロン以下(約2.8ミクロン)だそうで、だからどうしても低感度になりがちになってしまい、このμ−10はISO80相当からとなっておりますが、しかしISO感度はオートのみで(ISO320相当まで)自分で感度設定をして撮影することあたわずであります。
このカメラ、貸していただいたその日に、必要もないのに水道の水をじゃぶじゃぶかけて、その後、動くかどうか試してみました。われながらあほなことやっておりますねえ、とうぜんながら、なーんともなかったでありますよ。

2003年1月31日(金) 400万画素のμDIGITALは、まだ…

オリンパス・μ−10 DIGITAL
(“防水”タイプのμDIGITALは先日のアメリカのショーで発表された。そのとき、300万画素機種ともうひとつ400万画素機種も同時に発表されたんだけれど、こんかい、国内で正式発表されたときには300万画素の、このμ−10だけ。μDIGITALの400万画素機についてはオリンパスは「今のところまったく予定はありません」とニベもない返事でありましたが、ま、すぐに発表されることでしょうね、きっと同じボディスタイル、同じレンズで400万画素というのが)



μ−10 DIGITALのスペックで (ぼくが) もっとも気になって、こりゃあ残念っ、と思ったことはISO感度がオートだけしかないことでした。つまりISO感度はカメラにまかせっぱなしでISO80からISO320まで被写体や撮影条件によってころころ勝手に変化してしまうのであります。1/2.5インチ型CCDで300万画素ですから少しでもゲインアップ(感度アップ)をすると画質が悪くなってしまうのは、ぼくでもそんなことぐらいはわかります。シャッタースピードが低速になってもいいから、少しでも高画質で撮影したいと思ってもそれができないのはツラいもんです。ただ、その自動感度アップを避けてISO80をキープして撮影する方法もないではないのですが、めんどうなんで積極的に使いたくもない…。

ところで、このμ−10 DIGITALは今後のデジタルカメラの有り様を予見させるような注目すべき“しかけ”があちこちに見受けられます。デジタルカメラ開発にたずさわっておられる各社の技術者は徹底研究なさるとよいでしょう。

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