Photo of the Day

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2002年12月1日(日) 新宿御苑の、例の紅葉
フジ・FinePix M603
(M603は静止画像よりもむしろ動画撮影に重きを置いたデジタルカメラ。でもしかし、静止画像の撮影も機能もその仕上がりもなかなかよろしいのだ。スーパーCCDハニカムの特性を生かした動画もまた、640×480pixelで30または15フレーム/秒、320×240pixelで15フレーム/秒の撮影ができて、その画像をカメラのモニターを見ながら簡単な動画編集もできる)



ちょっと用事があって新宿御苑ちかくにでかけて、おおそうだ、もうあそこの紅葉もきれいになってるんじゃないだろうか、と例の池のそばまで行ってみたら、いやまあ、カメラを持ったたくさんの人がその紅葉を取り巻いておりました。みなさん三脚を立てて陽が差し込んでくるのをじっと待っている様子であります。その人たちの肩越しにちょっと撮影させたもらったけど、きれいでした。たった数本だけの紅葉の木ですが、眼福しました。
そんなみなさんの撮影風景を後ろからこっそり動画で記録しました。ココをクリックすると、小さくて荒れた画像ですが(かなりリサイズしました)その様子が見られるかもしれません。
2002年12月2日(月) 
2002年12月3日(火) 
2002年12月4日(水) 横押しシャッターボタン
フジ・FinePix M603
(このカメラを使っていちばん戸惑ったのはシャッターボタン。ボディ右横にボタンが(これまたヘンな形状なんでありますが)あってそれを真横にでもなく下方向にでもなく押し込んでシャッターを切るのだけれど、これがいつまでたっても馴染めない。ボディをコンパクトにするためにこのカメラを設計した人はきっと苦心惨憺してシャッターボタンの位置を決めたのだろうけれど、いやあこれは失策でありましたね。M603についてはいろいろ斬新な機構や機能、そしてアイディアがここあそこに“隠され”ていて、うーんさすがにフジはウマいなあおもしろいなあ、と思わせるのだけど、上手の手から水が漏れる…)



キヤノン、HP、ソニー、フジ、オリンパス、エプソンの6社が共同で、デジタルカメラとプリンターをダイレクトに接続して手軽にプリントができる「統一規格」を発表しました。突然の発表でありました。
その日は朝早くから事務所で仕事をしておりまして、一段落して、ああもう9時になってしまったかとそんなころにファクシミリ。見ればその新規格の簡単なお知らせ。で、そのファクシミリの2枚目には、さて本日の午後のホテルで説明会を行うからもしその内容を詳しく知りたいのならどうぞいらっしゃい、てなことが書いてありました。なにかワケありの緊急発表のようで、しょうがないじゃありませんか午後の約束をキャンセルして、その説明会(いちおう記者発表会)に行ってお話を伺ってきましたが、いやはや、これはナンですなあ、おおいにワケありのウラありの(ココで詳しい話はできませんが)統一規格のようでした。
2002年12月5日(木) 小林義明くん
ソニー・Cyber-Shot DSC-U20
(いま使っているU20はブラックモデル。これがじつにカッコいいんですよ。黒いからちっちゃなボディがよけいにちっちゃく見える。手のひらにすっぽり隠れてしまうので持ち歩きスナップ用カメラとしても気に入っております。ただ、人混みの中などで手に持ったままぶらぶら歩いていると、女の子隠し撮りヘンなオジサン、に間違われても困るのでそれなりに気を使います)



小林義明くんは小さな虫や花、そして自然風景などをおもに撮影を続けている。ぼくの若い友人フォトグラファーのひとりだ。彼が先月、東京から山梨県の山あいの小さな村に引っ越しをして、そこでひとりで生活を始めた。自然が被写体なので彼にとっては被写体のまっただ中で生活をしているようなものだ。「熊に襲われないように気をつけろよ」とアドバイスしたら「熊が出てきたら手名付けて、その背中に乗ってあっちこっち撮影に行きますよ」なんて、のほほんとしたメールが来てひとりで大笑いをしました。
彼はその自然の中の景色などを自分のホームページで日々、写真などで紹介をしてます。いつもぼくをのどかな気分にさせてくれます。
2002年12月6日(金) 
2002年12月7日(土) 
2002年12月8日(日) パソコン絶不調
オリンパス・CAMEDIA C-5050ZOOM
(この5050Zは、とてもいいカメラであります。が、ただひとつふたつだけ、かくあらまほしき、と思うのは広角側が35mmからではなくて、なんとかがんばって28mmからにしてくれればということ。もうひとつは、起動時間と収納時間をもっとすばやく、であります。おっこれは写しておかなきゃ、と急いでメインスイッチをONにしても、こちらの気持ちを“さかなで”するようにゆったりのんびりと起動するのはナンとかして欲しいもんでありますよ)



仕事で使っているパソコン (DOS/V、Windows2000) の調子が悪く、息絶え絶えといった感じであります。とつぜん死んだふりしたりそっぽを向いたり目をムイたりといろいろするもんだから、ときどきカツを入れたりご馳走を与えたりしてるんだけど、こちらの堪忍袋もそろそろ切れかかっておりまして、そっくり新しいパソコンに切り替えようか、と。
ぼくはゲームなどいっさいやらないしそんなにめちゃくちゃな使い方をしているわけではないはずなのに調子がおかしくなることが多すぎる。本日、BIOSのアップデートをしてそれでも調子がかんばしくなければこりゃあお払い箱ですなあ。
2002年12月9日(月) 
2002年12月10日(火) 昨日の雪
パナソニック・LUMIX DMC-F1
(3倍ズームレンズ内蔵の300万画素デジタルカメラで、コレっ、といった特徴が見えにくいカメラであります。ソツなく仕上げてはいるんですが、もう少しナニカが欲しかったなあとワガママなぼくは思ってしまいます。起動時間がすばやくシャッターレスポンスも良くて使っていて気持ちいいんですが、いや些細なことでありますが、ストラップ紐の取り付け部が左側というのが、これが困りました)



詳しい内容については雑誌の記事を読んで頂くとして(来月20日発売の「日本カメラ」)、ドイツのミノックス社では初のデジタルカメラを使ってみました。あのライカM3をソックリまねたミニチュアカメラで横幅が6cmぐらい。そう、シャランのミニチュアカメラと“そっくり”なんですが、しかし微妙にツクリが違っていたり大きさなども異なってるんです。ま、それはともかくとして、130万画素のCMOSセンサーを使っていてメモリーは32MBを内蔵させており、USB接続で画像データをパソコンに転送する。その写りなどは有り体に言えば“おもちゃデジタルカメラ”でありますが、しかしスタイリングがライカM3そっくりなもんで、そりゃあ、あちこちで大うけでした。
2002年12月11日(水) 写真の整理整頓
パナソニック・LUMIX DMC-F1
(通常撮影モードのほかに初心者用として“かんたんモード(ハートマーク)”があって、このモードを選ぶと露出補正ができなかったりホワイトバランスモードがオート固定になってしまうけれど、なにより、これはイイぞと思うのは、マクロモードに切り替えせずに至近距離撮影ができることだ。被写体状況によってはピント合わせに少し手間取ることもあるけれど、至近距離から無限遠まですいすい撮影ができるのはよいです。ぼくはもっぱらこのモードを選んで撮影をしております)



いま抱えております仕事が一段落すれば、溜まりに溜まった写真の整理をするつもりであります。デジタル画像だけでなくフィルムのほうもごっそりとあって、それらを効率よく整頓しなくちゃあなりません。
フィルムのほうは同じ大きさの紙袋に入れて、その袋に撮影被写体や日時、ちょっとした覚え書きなどをメモしておき、ときにはその撮影に関連する資料なども一緒に袋に入れておきます。デジタル画像は、カメラメーカー、機種、日時の順でフォルダーに分けて、リムーバブルハードディスクとDVD-Rに保存。どちらも整理整頓の基本は「時間軸」で、こちらもやはり必要に応じて日時と一緒に撮影内容をホルダー名に付記している。
さて現在の課題は、これらの写真をいかにわかりやすくデーターベース化するかということでありますが、これがむつかしいんですなあ。
2002年12月12日(木) 
2002年12月13日(金) X-1/X-2の起動時間
オリンパス・CAMEDIA X-1
(400万画素のX-1も500万画素のX-2も、その中身は“ほとんど”同じはず。なのだが、じつに奇妙なことに、メインスイッチをONにしてからシャッターを押して撮影できるまでの、つまり起動時間がわずかに違うのであります。500万画素のX-2のほうがきっと「遅いだろう」と想像するだろうけれど、そうではありません。じつは400万画素のX-1のほうが1秒以上も遅い。X-1は沈胴式のレンズがせり出て、そのあとになにやら、ごにょごにょ、とレンズが動いて落ち着くまでに時間を食ってしまっている)



いや、だからといってX-2のほうがスピーディーに起動してすばやく撮影ができるかと言えば、いえいえとんでもありません。ゆったりのんびりしたカメラであることに変わりはない。ちなみに、いま手元にあるX-1とX-2の起動時間 (スライドバリアを開けて沈胴式レンズがするする伸び出てピタリと収まってから液晶モニターに向こうの風景が表示されるまで) をスHOMEウオッチで計ってみたら、X-1が6秒半強ほど、X-2は5秒半強。
オマエねえ6秒や7秒ぐらい待てないのかっ、と叱られそうでありますが、いや、これがあなた、やってみればけっこうイラつくもんですよ。
オリンパスは、とくに沈胴式レンズを内蔵させた機種はどれも起動時間がおっとりしていて、このへんを次の機種では改善して欲しいものであります。ぜひ。
2002年12月14日(土) 早朝の火事
フジ・FinePix A203
(300万画素カメラの“名機” ―― とぼくは思ってるFinePix A303を、このA203は200万画素カメラに仕立てたもの。A303が5万円なのにたいしてA203はそれより5千円ほど安い。実販価格でだいたい、3万円ちょい、ということらしい。3万円を下回れば「買い」だと思うが、この価格ならA303のほうが「おすすめ」でしょう。A203/A303のイイところは単三乾電池を使ってモチがいいこと、コレはと思う点はISO感度が100固定であること)



今朝、自宅の近くで大きな火事がありました。にび色の巨大な煙が早朝の澄んだ青空にもくもくと立ちのぼっておりまして、なんとも不吉な景色でした。恵比寿と代官山のあいだの、迷路のように細い道が入り組んだその中での火事で、消火活動がままならず長時間燃え続けておりました。消防士の活躍ぶりには、いつも頭が下がります。むかし、取材でいっしょに火事現場に飛び込んだことも何度かありますので、消防士のかたがたにはとても親近感を覚えます(ぼくが勝手にそう思ってるだけですけど、ぼくにはあんな勇気はありません)。
みなさん、火の元には十分に注意しましょうね、火事はこわいです。
2002年12月15日(日) 名前
オリンパス・CAMEDIA X-2
(400万画素のX-1と500万画素のX-2とは実販価格で6〜7千円ほど違うようだけれど、この2機種にかんしては文句なしに500万画素X-2のほうがおすすめであります。画素数が多いほど良い、という意味ではなくて ―― 400万画素と500万画素の実画像での"差"なんてほとんどありませんから ―― 実際に両機種を使ってみていろいろ感じての、なんとなく、の印象なんです)



ぼくの名前「田中希美男」は難しい漢字などなくじつにシンプルであります(と自分では思っております)。でも、よく"字"を間違えられてしまいます。喜美男、喜美夫、希美夫、布美男なんてのはザラです。知人でもあり仕事仲間でもあるフォトグラファーの「山田久美夫」くんとごちゃ混ぜになったような「田中久美夫」なんて命名されたこともありますし、これにはマイッタんですが、ぼくのことを「山田さん、山田さん」と、話をしているあいだじゅう一度も「田中さん」と呼んでもらえなかったこともありました。いいえぼくは山田ではありません田中です、と言うのもナンだし・・・・とお尻をむずむずさせながらそのまま話を終えて別れました。
今発売中の「コマーシャルフォト」の1月号でぼくの名前が「田中寿美男」になっているのを見て、おおっこれは新種だな、と笑ってしまいました。
2002年12月16日(月) 
2002年12月17日(火) xD-ピクチャーカード
オリンパス・CAMEDIA X-2
(X-1/X-2ともに、フジとオリンパスで(そして東芝と)共同開発をした新しいメモリーカードである「xD-ピクチャーカード」を使用する。記録容量で限界の出てきたスマートメディアに替わるものとして開発されたちっちゃな、しかし大容量化が可能なメモリーカードだ。しかしこのカードに対応するカードリーダーをぼくはまだ持っておらず、いまはUSBケーブル経由でパーソナルのHDDに画像データを転送しておるんですが、これがなにかとめんどうなんですよね)



xD-ピクチャーカードをCFカードに仕立てるアダプター(ちょうどSD/MMCカードをCFカードとして使用できるアダプターと同じもの)の発売が予定されているはずなのだが、どうもいっこうに発売される様子がない(いや既に発売されておるのかもしれないが、先日も新宿のヨドバシカメラで探したけれどなかったぞ)。これがあれば、USBケーブル経由などめんどうなことをせずにダイレクトにHDDにストレージできるのでありますが。
xD-ピクチャーカードはオリンパスとフジの2社だけで"独占"しているわけではないそうなのだが(他のデジタルカメラメーカーにも採用を薦めているそうでありますが)、いっかなどのメーカーもそのカードを使用しようとはしない。大容量化のルートマップも少し変更が出てきたみたいで(今年末の予定であった256MBが来年になってしまった)、ちょっと先行きが心もとない。
2002年12月18日(水) 
2002年12月19日(木) 再び、デジタルカメラの起動時間
オリンパス・CAMEDIA X-2
(寒くなると大きなポケットの付いた上着を着ることもあって、そのポケットの中に小さなデジタルカメラを入れてふらりふらり歩く。ポケットからカメラを取り出してスイッチをONにして撮影し、撮影が終わるとすぐにメインスイッチをOFFにする。だからぼくの場合は頻繁にメインスイッチのON/OFFを繰り返すわけだが、このX-1/X-2のように起動時間も収納時間もいたってノンビリした (つまり、なにもかも遅いのだ) 機種だと、つい撮影する気持ちが萎えてしまう)



もしこのX-1/X-2の起動時間・収納時間が、たとえばパナソニックのF1やFZ1、サンヨーのAZやMZシリーズぐらいにすばやく撮影体制に入れるなら、こりゃあほんと素晴らしいカメラだと思う。
コンパクト、一眼にかかわらず、フィルムカメラとデジタルカメラを使っていていつもデジタルカメラにたいして抱く不満は、この起動時間の遅さであります。一眼デジタルカメラではほとんどメインスイッチは入れっぱなしにして撮影をしているから起動時間にそれほどイラつくことはないけれど、コンパクトデジタルカメラではスイッチを入れっぱなしだと電池がすぐになくなってしまうのでぼくはこまめにON/OFFをするようにしているからなおさらいっそう起動時間などが気になるというものであります。

ところでxD-ピクチャーカードをCFカードとして使用するアダプターは、すでに発売されておるそうです。で、ぼくは注文しました。
2002年12月20日(金) ちょっとSD9を改造
シグマ・SD9+15〜30mmF3.5〜4.5
(SD9はぼくが思っていた以上の大変な実力を秘めたデジタルカメラだと、いま使っていて感心をしております。もちろんシグマは根っからのカメラメーカーではないのでSD9にもカメラとしてのデキ具合に、小さなことでありますが不満もありますけれどしかし十分に合格点に達しております。ただ、これは試作機種を使っているときから気になっていたことなのだが、シグマがスポーツファインダーと呼んでいる実際に写る範囲の外側がうすぼんやり見えているファインダーにぼくはどうしても慣れず、ついに改造 (少しおおげさか) をすることにした)



薄ぼんやりと見えている“写らない部分”をきっぱりと隠すためにファインダースクリーンに黒いテープを貼って目隠しをすることにしたわけです。まあこれがちょっとタイヘンで、昨夜、悪戦苦闘しながらようやく完成しました。SD9にはホコリがボディ内に入り込まないようにダストプロテクターがあって、まずこれを外し (メーカーでは外しちゃならんと禁止している) 、そうして、そうやすやすと外れないファインダスクリーンを強引に外して、そのスクリーンの撮影範囲外に黒いビニールテープを貼り付けて、もとにおさめて (これまたタイヘンでありました) 終了。できあがったファインダーを覗くと、よしよしすっきりしてよろしい、と思ったけれど、いやあ実画面が小さい。まるでトンネルの向こうの風景を見ているようだ。約1.7倍の倍率変化だからよけいちっちゃく感じる。
SD9のファインダーを覗いたことのない人には、なんのこっちゃよくわからん、と思うでしょうけど、これがウマく説明ができないんですよ。だからもし、機会があればカメラ屋さんなどでぜひいちどSD9のファインダーを覗いてみてください。
2002年12月21日(土) 
2002年12月22日(日) 改造ファインダースクリーン、快調
シグマ・SD9+15〜30mmF3.5〜4.5
(ファインダースクリーンの“写らない余分な部分”を黒くして隠すように改造、それを使っておりますが、以前のスポーツファインダーを見ているのと比べてずっとすっきりとなって気分がよろしい。フレーミングに迷いがなくなりました。しかししばらくはファインダー実画面があまりにも小さすぎて覗くたびに「うほっ」と驚いたけれど、もういまはすっかり慣れてしまいました。すこぶる快調。ですからね、シグマはぜひ、周囲を黒くしたファインダースクリーンも作って、それをユーザーが自由に選べるようにして欲しいものです)



昨夜で本年の原稿書きの仕事は (とりあえず) 一段落。
とはいえ、まだ少し、撮影やら打ち合わせやらなにやかやと来週中に終えてしまわねばならぬこともあって、いまひとつ落ち着かず。さて懸案でありました不調パソコンも、結局そっくり新品と交換いたしまして (必要な部品は多少流用しましたけれど) 約一年間使い込んでいた (しかし、たった一年のイノチだったのか…) パソコンに三行半を突きつけてやりました。CPUはペンティアム4の1.7Gから2.4Gになったのだけれど、おおっ、と言うほど高速になった気もせず、まあこんなもんかも知れませんなあ。使用環境を元通りにするのに仕事の合間合間を見つけて四苦八苦し、ようやくいま、気分良く使えるようになりました。
2002年12月23日(月) 
2002年12月24日(火) 
2002年12月25日(水) 仕事を終えて家路につくサンタさん
オリンパス・CAMEDIA X-1
(X-1/X-2の起動時間と収納時間の遅さについて、さんざん文句を言っておりましたが、いくつかぼくのほうの勘違いもありまして少し訂正であります。両機種ともズームレンズの焦点距離をディフォルトの広角側以外の位置にセットした状態でメインスイッチをOFFにすると、次回に起動したとき前回終了したときの焦点距離に自動的にセットされるようになっている。こうした時に、とりわけ起動時間が遅くなってしまうのであります。広角側で立ち上がるときの起動時間は約4秒半ほどだけど、前回の焦点距離に自動セットされるときは7秒近くもかかってしまうのであります)



遅いぞ、遅いぞ、と文句を言っていたのは、焦点距離位置自動セットモードのときだったんです。かさねてこのへんのことをくどく説明しますと、たとえばズーム焦点距離をいちばん望遠側にして撮影をして、その状態のままメインスイッチをOFFすると、次回にX-1/X-2を起動させたときに、ズームレンズは自動的に前回にメインスイッチOFFのときの望遠側にセットされるというわけ。
余計なお節介だ、とは言いませんけど、実際の撮影でそれほど役に立つ機能でもないように思えますねえ。少なくとも、起動時間とこの焦点距離位置自動セットとを天秤にかけたとき、ぼくなら文句なしにはやい起動時間のほうを優先させたいですねえ。7秒近くも“待つ”のはツラいもんがあります。
2002年12月26日(木) SD9で大判プリント
シグマ・SD9+15〜30mmF3.5〜4.5 DG
(15〜30mmズームばかりと組み合わせてSD9を使っている。他にも50mmマクロや100〜300mmF4、24〜70mmF2.8などのシグママウントのレンズが手元にあるのだが、ついつい15〜30mmを使ってしまう。やはり焦点距離が約1.7倍“にも”伸びてしまうので、焦点距離の長いレンズはどうにも使いづらいところがあります)



SD9で撮影した「2倍(拡大)現像モード」で仕上げた画像 (4536×3024pixel) を、エプソンにお願いをしてB0ノビサイズ (約1.6×1.1メートル) にプリントしてもらったのだけど、いやはやこれがけっこう、イケてるんですよ。プリンターは「PX-10000」であります。2倍現像モードで仕上げた写真が約1370万画素になるとはいえ実質は345万画素しかないわけだから、B0ノビサイズはいくらナンでもムリだろうメチャだろうと思っておりましたが、予想を遙かに越えるプリントに仕上がったのにはいささか驚きました。
ちなみに、全倍サイズに近いA1サイズ(約0.9×0.7メートル) にもプリントしてもらったんでありますが、こちらのほうは (プリントに鼻先を近づけて見ない限り) もうまったく問題はありません、というほどの仕上がりでした。
2002年12月27日(金) 膝を痛める
リコー・Caplio 300G+ワイドコンバージョンレンズ DW-3
(300Gはいわゆるヘビーディユーティー仕様のデジタルカメラであります。防滴・防塵仕様を施しております。JIS保護等級7級でありますから、防滴というよりも防水に近いかも知れません。2年ほど前に230万画素のデジタルカメラ・200Gてのが発売されておりましたが、これは今年の夏に発売になったばかりのCaplio RR30をそっくりベースにして防滴防塵対策を施した機種)



JIS保護等級7級といいますと、えらく大雑把な言い方ですけど、水の中にぼちゃんと短時間入れておいてもだいじょうぶ、というもの。機種によっては、同じ7級でも「水中で作動させてはダメ」というものもあるけど、どうもこの300Gは少しぐらいなら水中でカメラ作動をおこなっても支障がないぐらいの「防水性能」を持っておるようです(もちろんリコーは正式には認めておりませんが)。ですから“7級の上”と言えるでしょうね。ということは、たとえば小川の中に300Gをぼちゃんと突っ込んでズーミングしてシャッターを切り撮影することも不可能ではないわけです(もし壊れても責任持ちませんけど)。ちなみに7級より下のJIS保護等級6級というのは「水道の蛇口の水でじゃばじゃば洗ってもだいじょうぶ」というものです。
2002年12月28日(土) 小型軽量のワイドコンバージョンレンズ
リコー・Caplio 300G+ワイドコンバージョンレンズ DW-3
(300GのベースとなっているRR30は外装デザインがやや“そっけない”ため安っぽく見えてしまうことが唯一の欠点なのだが、こちらの300Gはヘビーデューティー仕様になっているから“どっしり”としていて高級感も感じさせる。ホワイトを基調としたボディカラーで汚れが目立ちやすいけれど、そこはJIS保護等級7級仕様であるから石鹸を使って水道でごしごし洗えばまたすっきりキレイなボディになるというわけ)



デジタルカメラ用のコンバージョンレンズは (ワイド、テレを問わず)、写りの良いものはどれもこれも親のカタキほど大きく重いものばかりであります。逆にちょっと小型軽量となると描写性能がイマイチ ―― とくに敢えて指名はしませんが、ある用品メーカーのコンバージョンレンズは、よくこんなものが製品になっているなあと首を傾げたくなるようなヒドいものもあるけど ―― なのがいつも気になっておったんでありますが、この300G専用のワイドコンバージョンレンズは、小さく軽く、なのに描写性能はすこぶる良い。そのうえ、価格が安い。
だからぼくは300Gにはこのワイドコンバージョンレンズを付けっぱなしにして撮影を楽しんでおります (ちょうどワイド側で28mmとなりズーミングしても撮影ができる)。「欠点」はRR30には使用できないことであります。
2002年12月29日(日) ガラス戸に描かれた襖(ふすま)屋さんの“ふ”
リコー・Caplio 300G+ワイドコンバージョンレンズ DW-3
(300Gに取り付けて使っているワイドコンバージョンレンズは標準価格で9800円。くどいようだけど、小さい、よく写る、28mmのワイドで撮影ができる、ので付けっぱなし。300Gは35〜105mm相当の内蔵ズームを備えており、このコンバージョンレンズをセットすることで28〜80mm相当のズームとなる)



ことしの原稿書きの仕事はすでに終わった、はずだったのだがやはり翌年に持ち越すのもナンだしと昨日、一日かけてやっつけてしまいました。でありますから、あとは事務所の片付けなどをやれば正真正銘、気分良くお正月に入るわけです。
ところで、数年前になくした母がよく正月に「鯖寿司」を作ってくれてその味を思いだして、この正月に作ってみようかと思っておるわけですが、ぼく一人じゃあどうしようもないのでその提案を妻にしたら“ふんっ”と鼻先で笑われてしまいました。…ツマらん話題でありました。
2002年12月30日(月) 
2002年12月31日(火) 白鳥の鳴き声はデリカシーのカケラもないぞ
キヤノン・EOS D60+300mmF4 IS
(EOS-1D/EOS-1Dsばかり使っていて、久しぶりにEOS D60を持ち出して撮影した。これはこれでイイところも多いけど、やはり1Dや1Dsと比べると“物足りない”感じは否めません。とくにこうした動体をAFで撮影するときには(1D/1Dsと比べると、のハナシですが)つらいもんが多々ありました)



白鳥のあの“下品”な鳴き声を真近くで聞いていてうんざりしました。ぐえっーぐえっ、と叫んでいるだけで、やはりアヒルですなあアレは。たくさんの人たちが寒い中を白鳥の撮影を続けておられましたが ―― しかし皆さん素晴らしい機材を使っておられてぼくなんぞD60と300mmだったんで少し恥ずかしかった ―― あの鳴き声には慣れっこになってしまったのかなあ。
遠くを飛ぶ白鳥を捕らえるには300mmじゃあ短かすぎました。白鳥の鳴き声に我慢もならず、そうそうに退散しました。

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