Photo of the Day

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2002年11月1日(金) ダブルフラッグシップ機
キヤノン・EOS-1Ds+50mmF1.0
(1Dsと1Dを同時に使って比べてみると、その画質だけを見て判断するとどうしても1Dが見劣りしてしまう。しかし、これはぼくの持論なのだが、デジタルカメラはその画像だけをもって良し悪しを判断するのは大間違いだ。持っている機能を総合的に判断してカメラを見なくちゃならんと思います。1Dには最高8コマ/秒で最大21コマもの連続撮影能力を持っている。そんな芸当は1Dsにはできない。キヤノンの贅沢は(ニコンも同じようにD1xとD1Hがあるように)目的にあわせて使いこなしができる「フラッグシップ機種 ―― ダブルフラッグシップ機」を2台もラインナップさせていることだろう)



EF50mmF1.0を使って ―― 残念ながらすでに生産中止になってしまいましたが、これは素晴らしいレンズであると思う ―― EOS-1Dsと組み合わせて開放F1.0、至近距離で撮影をしてみました。おもしろかった。それはスゴいボケかたでありまして、ファインダーではそのボケ具合が確認できず(ファインダースクリーンの再現範囲を超えてしまっている)、もちろんマニュアルでピント合わせをするなんてそれは無茶な行為でAFに頼るしかない。その撮影画像をパソコンのディスプレイで、ピクセル等倍で見ただけで、うわっ、でありました。
2002年11月2日(土) やっぱりフィルムが好き
キヤノン・EOS-1Ds+EF14mmF2.8
(以下のことはぼくが感覚的に思っているだけのことだけど、とくに広角レンズとEOS-1Dsを組み合わせて撮影をするとき、必要以上に絞りすぎないことは大事なことのような気がする。キリキリに絞りすぎたりすると、デジタルでは銀塩フィルムで写した画像以上に回折現象が顕著に目立ってしまって、シャキッとした画像にならないような印象なんであります。レンズは、銀塩フィルムでの使いこなしテクニックとデジタルカメラでの使いこなしは微妙に違うようで、これをウマく切り変えて使ってやらないと、あれっ、ということにもなりかねません)



いまある交換レンズのほとんどは、長年かかって銀塩フィルムに結像させることを前提にして設計開発されてきた。つまり銀塩フィルム粒子に対して相性、マッチングが良いように作られてきたわけで、そこに突然、デジタルイメージセンサーという銀塩フィルムと似て非なる“わけのわからん”ものが現れて、それにも結像させなくてはならなくなった。レンズはハナっからそんなことを予想もしてなかったから、とうぜん、いろいろ不具合も起こってくるだろう。
そもそも銀塩フィルム「粒子」は光にたいしてとっても懐の深い、優しいところがあって、欠点を上手に包み隠し良いところだけをウマく表現してくれるような気がするんです。これに対してデジタル「素子」は冷酷無比に、ダメなものはだめっ、と切って捨てるように表現するような、そんな感じもするんですよねえ。「光」の扱い方が根本的にどうも違うような印象でありまして、ぼくはやはりフィルムのほうに惹かれます。
2002年11月3日(日) 
2002年11月4日(月) EF200mmF1.8Lの最短撮影距離
キヤノン・EOS-1Ds+EF200mmF1.8L
(もういいかげん、EOS-1Dsを使うのをやめにしようと思っているんだけど、使っていて気持ちいいんですよ、で、ついつい重いのを気にしながらも持ち出して使ってしまうんですねえ。あれこれレンズをとっかえひっかえしながら。ええ、もちろんフィルムカメラも一緒に持って出てますけど、ふと気付くと1Dsで写してるんですよ…)



EF200mmF1.8Lは、EF50mmF1.0L、EF85mmF1.2Lと並ぶ“キヤノンEF大口径三羽がらす”であります。この3本はどれもが正確なピント合わせとボケのコントロールで悩まされるけれど、この中でどれがいちばん使いやすいかといえば85mmF1.2です。もっともムツかしいのが (ぼくにとって) 50mmF1.0ですね。
200mmF1.8は最短撮影距離が2.5メートルというのがどうも引っかかってしまって、撮影中も「なぜこんなもんにピントが合わんのじゃいっ」と思うとそれはいつも2.5メートル以近にピントを合わせようとしているんですよ。近距離になるほどレンズはいろんな収差があちこちから顔を出すので、これを補正しようとするとタイヘンなのはよくわかるけど、200mmで最短2.5メートルというのはいくらナンでもねえ。
2002年11月6日(水) 手ぶれ補正レンズと心構え
パナソニック・DMC-FZ1
(1/3.2インチ型で200万画素CCDを採用している。このCCDはいうまでもなく松下製で、オンチップのマイクロレンズに工夫をして光の集光性を高めているそうだ。でも、いわゆる画素ピッチサイズは約3ミクロンぐらいの“極小”であることに変わりはない。でもって、ちっちゃな画素それだけでもう大嫌いっな人たちはまたまた文句を言うんだろうけど、しかし実際にその写した画像を虚心坦懐にそして意地を張るのもいい加減にしてよく見てみれば、ほほーっと言うに違いありません)



手ぶれ補正レンズはなかなかのクセもんです。“手ぶれ補正レンズ・フェチ”のぼくが言うんですから間違いはありません、てか。
いちばんいけないのは、手ぶれ補正機構が内蔵されてるから少々のことではブレないぞ、とその効果を過信してしまうことであります。実体験から言うんですけど、手ぶれ補正レンズを使ってもやはり「ブラさないぞ」という気持ちでシャッターを切らないといけません。そうした気持ちで撮影すると、手ぶれ補正の効果をいっそう発揮できるでしょう。
上の写真はちっちゃいからよくわからんでしょうけど少々ブレております(はずかしい)。Exif情報を読んでみますとズームの望遠側で1/15秒ぐらいで撮影していましたが、へへんっブレ補正が入っとるからダイジョーブイ、と写したもんでありまして、だからブレてしまったんです。
2002年11月7日(木) 新しい時代の、新しいハッセルブラッド
パナソニック・DMC-FZ1
(FZ1はよく写るカメラなんだけど、うーむこれだけはなぁ、と思ったのは通常撮影モードでのシャッタースピード下限が1/8秒であること。1/8秒以下の低速シャッタースピードで連動させるには「夜景ポートレートモード」ってのがあるんだけどこれが“なに考えてんだろうか…”といぶかしく思わせられる不思議なモード。つまりフラッシュOFFだと5メートル以近にピントが合わない、ONにすると約1〜5メートルの範囲しかピントが合わない(仕様になっている)。ということはちょっと暗い場所になると、フラッシュOFFで撮影ができないということで、いやあ、かなりガッカリさせられた(他の機能がいいだけに)残念至極のカメラであります)



さきのドイツ・フォトキナで発表になった新型ハッセルブラッドH1の、日本での発表会がスウェーデン大使館でありました、昨日のこと。主催はハッセルの日本総代理店のシュリロトレーディング。発売時期は12月中旬、価格は未定。というのも、来週にフジからも“同じもの”が発表になるからで、その価格を“見て”ということらしいのだが、どうも予想では標準レンズ・フィルムバック・ファインダー付きでざっと80万円は下るまいと。もちろんAF/AE、デジタル対応。
以下、ややこしいんだけど、ボディとレンズ内のシャッターユニットがハッセル、レンズとフィルムバック、アイレベルファインダー、内蔵フラッシュはフジ、ファインダースクリーンとAFモジュールはミノルタ、外部フラッシュはメッツ、デジタルバックはコダックまたはフェーズワン…うーん、すごい世の中になったなあ。
なお、上の写真、ハッセルのH1を持っているのが「日本フォトコンテスト誌」のI見編集長、その後ろで笑っているのが「月刊カメラマン誌」のH比野編集長であります。
2002年11月8日(金) 
2002年11月9日(土) 三角形の赤い置物
サンヨー・DSC-AZ3
(同じサンヨーのDSC-MZ3 (200万画素の1/1.8インチ型CCD) とまったく同じボディスタイル、まったく同じズームレンズを内蔵させた400万画素 (1/1.8インチ型) 機種が、このAZ3であります。さてAZ3の特徴はなんだい、と問われるとハタと困ってしまうんだけど、まず起動時間の速さが約1.7秒とスピーディーであること(うん、確かに速い)、オーバー400万画素の高精細画像を連続で最大9コマも撮影ができること(確かめてない)などではないでしょうか)



数年前から、いやもっと前からかな、日本の街角に急激に増殖したように思うのが、この真っ赤な三角形をした“置物”であります。たとえば道路脇に「ここにクルマを止めちゃダメだぞ」という堅牢な意思表示としてあちこちに置かれるようになっておりまして、でもしかし、ぼくのような街角スナップ派にとってはこれが目障りで邪魔でしょうがないんでありますよ。
カメラを構えてフレーミングしようとすると、赤い三角形の置物がファインダーの中に図々しく顔を出しておりまして、んもーっ街の景観というものをもう少し考えて頂戴よ、と憤慨してしてしまうことが多いんです。この三角赤い置物以外にも、街の景観を台なしにしているモロモロは都会には多すぎますね。野や山の自然風景には敏感だけど、ぼくたちが住んでいる街角風景の景観には無頓着というのもなんだかヘンであります。
2002年11月10日(日) 九十九里の小春日和
オリンパス・CAMEDIA C-5050ZOOM
(コンパクト・デジタルカメラに対する“こだわり”という点では、この5050ZOOMとキヤノン・PowerShot G3が双璧ではないでありましょうか。どちらの機種も、それぞれの開発者の意気込みというか徹底ぶり、技術力の高さがひしひしと感じられる。もし、みなさん機会があれば、ヨドバシカメラでもいいしビッグカメラでもいい、その店頭でじっくりとご覧になってみると良いかと。)



ぼくは京都市内で生まれ育ったもんで、山は毎日、北東西方向に眺めておりまして、ときにはふらりと山歩きもよくした。ところが「海」にはとんと縁がなく ―― 京都市内から海は遠すぎる ―― 「海」に近い雰囲気としては琵琶湖を見ることぐらいしかなかった。だからかなり長ずるまで、海は琵琶湖みたいなもんだろう、とタカをくくっていた。ところがどっこい、実物の海を見たときは(京都丹後地方の日本海でした)少々驚き大いに感動しました。
それ以来、海に対する憧れのようなものを持つようになり、海なら東京湾であれ瀬戸内海の海であれ横浜の港であれ千葉の九十九里浜であれ、見ていて飽きません。というわけで、ここは九十九里浜の、のどかな小春日和の砂浜であります。
2002年11月11日(月) 
2002年11月12日(火) SD9のスポーツファインダー
シグマ・SD9+15〜30mmF3.5〜4.5 DG
(製品版のSD9。どうやら市場に出回っている数はとっても少ないようだ。予約したけれどまだ手元に来ない、どーしたんだっ、と立腹している人もいるに違いない。シグマのある人は「年内には必ず…」と言っていたけれど、こればっかりはねえ、フォビオンがきちんと製品を供給してくれないことにはシグマとしてもきっと、どーしたんだっ、という気持ちでありましょう)



SD9を使っていていちばん戸惑うのは、JPEGで記録できないRAWデータだけ、ということよりも、シグマが“スポーツファインダー”と呼んでいる撮影実画面の周囲が半透明になって見え続けているファインダーだ。このファインダーを覗いて実際にフレーミングし撮影していない人は、周囲が見えていればいろいろ便利じゃないか、と思うでありましょうけれどそれは観念論であって (こうして使い込んでいるつもりだけどぼくには) どうにも馴染めないなあ。
きちんとフレーミングして撮影をしようとしても、そのフレーミングの周囲にちらちら余計なものが見えてしまうと、とたんに優柔不断になって構図が決めにくくなる。ファインダーで覗いた実画面がたとえ小さくても、周囲は真っ黒で隠しておいてくれた方がぼくのような移り気な性格の人間にとってはよろしいようであります。
2002年11月13日(水) SD9は1000万画素?
シグマ・SD9+15〜30mmF3.5〜4.5 DG
(デジタルカメラを使っていてもっとも頻繁に変更する撮影モードは、ぼくの場合だけれど、ISO感度、ホワイトバランス、そして露出補正だ。SD9は露出補正とISO感度はダイレクトボタンですぐに操作変更ができるのだが、ホワイトバランスはメニュー画面まで“おりて”操作しなくてはならない。瞬時に選択変更することができないのであります。なのに、めったに、といいますか金輪際変更することのない画像サイズ選択モードボタンがボディ上部にデーンっと威張って配置されていて、これがホワイトバランス切り替えボタンであればよかったのに、といささか残念でありました)



SD9のRAWデータ現像ソフト「SIGMA Photo Pro」を使ってTIFFあるいはJPEGファイルに現像処理をして保存するときに「出力画素数」の選択項目があって、標準、1/2倍、2倍の3種類から選べる。標準というのは通常の記録画像サイズの2268×1512pixelだが、2倍モードを選ぶとRAW現像をするときに画素補間画像処理をして4536×3042pixelに仕上げることができる。この画像は“約1380万画素クラスの画像”といっても良いくらいのクオリティーがあって、もし大伸ばしプリントをするならこの2倍モードを選んで現像するといいでありましょう。
2002年11月14日(木) 
2002年11月15日(金) 
2002年11月16日(土) 
2002年11月17日(日) デジタルカメラは暫しご無沙汰
サンヨー・DSC-AZ3
(サンヨーのデジタルカメラには“熱烈で根強い”ファンがいるようであります。そのファンと直接話したわけではないので魅力を感じるその詳細についてはぼくはよくわからんけれど、推測するにどうも高速起動、高速連写のようでありますね (違ってたらゴメンね)。たしかに数年前のサンヨーデジタルカメラは他を寄せ付けないキビンさもありましたがいまではそれほどの優位性はないように感じます。それよりもむしろ、なにげない目立たないカメラだけど、しっかりしたまじめな内容を持ったカメラとしての魅力を感じます)



ライカのR9やR8、フジ・ハッセルブラッドの新型645カメラ、ペンタックスの645N2、ハッセルブラッドの500C/M、ローライフレックス、ライカM3やM5などなど、ここ数日フィルムカメラばかり使って撮影をしていて、デジタルカメラのほうはさっぱりご無沙汰であります。
ライカR9はライカ最新型の一眼レフカメラではあるけれど、手動巻き上げ手動ピント合わせのオーソドックスな機種。なのでありますが、つい自動巻き上げに慣れてしまっているのでシャッターを切ったあとフィルムが巻き上がらないことに撮影中なんども戸惑いました。いっぽうのフジ・ハッセルの645は自動化が徹底的に取り入れられた多機能な中判カメラで、これはこれで操作に戸惑うこともいろいろありました。ちなみに、ライカR9はボディだけで30万円(これでもR8よりも安くなった)、フジ・ハッセルは標準レンズ・フィルムバック・アイレベルファインダーの基本セットで73万円 (これはフジブランドのGX645AFのほうで、ハッセルブランドのH1はもっと高い) だそうであります。
2002年11月18日(月) オーバーホール、10万円+α
パナソニック・DMC-FZ1
(ぼくが使っているFZ1だけの傾向かもしれないが(試作機種)、ちょっとオーバー露出のクセがあって(+1/3〜1/2EV程度)ちょいちょい被写体状況によっては露出補正をして撮影する。露出補正は十字キーボタンを操作するだけで容易に設定できるのでそれほどめんどうがらずにできる。露出補正をして撮影した画像とそうしなかった画像とでは“かなり”できあがりの印象が違ってくる(もちろん露出補正をしたほうがぐんとよくなる)。FZ1ではその傾向が他のデジタルカメラと違って少し顕著なような印象)



あれもこれも片づけなくちゃならない仕事が山積しているのだけれどどれもこれもいっこうに捗らず気分だけが前のめりにつんのめっている。そうした気分のまま重い中判フィルムカメラとその交換レンズを担いで撮影に出かけたけれど思ったような(期待したような)カットが写せない。どこか感覚が閉塞しているようであります。
それはそうと、ライカM5のオーバーホールだけれど、とあるところで見積もってもらったらその料金が約10万円+α (αは交換部品代) だと聞いていささかたじろぎました。動かないわけではないのでもう少し様子を見ながらどこか別なところを探してみようと思っておるわけです。でも良いカメラですなあM5は。
2002年11月19日(火) 
2002年11月20日(水) 
2002年11月21日(木) さて心根を据えて
オリンパス・CAMEDIA X-1
(CAMEDIA X-1とX-2は文字通りの「兄弟機種」であります。X-1が400万画素、X-2が500万画素デジタルカメラということに、いちおう、なっているんですが、じつはX-1もX-2もまったく同じCCDとズームレンズを使っている。松下製の1/1.76インチ型、総画素数536万画素のCCDであります。つまりですなあ、X-2のほうはそのCCDをめいっぱい活用して500万画素画像が撮影できるようにしているけれど、X-1のほうは“わざわざ”400万画素画像にするためにCCDの周囲を“捨てて”いるんであります。ちょっとヤヤこしくて、ヘンな誤解を招きそうな説明ですけど…)



仕事が、とっちらかってこんがらがっておりまして、もうナニがナンだか、てな状況であります。
あたふたと歩いていると、じーっとこちらの気持ちを見透かすようにネコに睨まれて、おいおいそんな顔して睨むなよ、よけい気分が滅入るじゃないかい、とかなんとか言いながらワンカット撮影させてもらったのだが、いま心根<こころね>が座っておらぬためしっかりとブレてしまいました。
2002年11月22日(金) がんばれペンタックス
ペンタックス・Optio 330GS
(このOptio 330GSは、200万画素カメラとして発売されていたOptio 230に同じ1/2.7インチ型サイズの総画素数334万画素CCDを載せ替えた“だけ”の機種。もちろん、いうまでもないけれど“だけ”だけでなくて、いまのペンタックスとしての可能な範囲で改善、改良が施されていて (いろんな制約や苦労があるようですが) ペンタックスはマアよくがんばってここまで仕上げておりますなぁ、と思わせられるマジメなカメラ。大型量販店では4万円を下回る価格で売っているようですからその出来具合からすればちょっとした注目機種でもあります)



ペンタックスはコンパクトフィルムカメラについてはオリンパスと並んで“HOMEメーカー”でありますが、しかしいまはデジタル時代。フィルムカメラの売れ行きはデジタルカメラに比べていささか淋しいのが現状。でも、そうしたフィルムカメラ斜陽の時代にあって、つい最近、オリンパスはたいへんに仕上げの良い金属ボディに3倍ズームレンズを内蔵させた「μMETAL(ミューメタル)」を新発売させたし、ペンタックスはといえば超広角24ミリからの中望遠105ミリまでの4倍ズームレンズを内蔵させた「エスピオ24EW」を新発売した。
エスピオ24EWは思い切った超広角ズームを内蔵させた画期的とも言えるフィルムコンパクトカメラでありまして、ペンタックスはこんな良いカメラをつくる力を持っておるのだからね、デジタルカメラのほうでも“これがペンタックスだっ”と第一線の営業マンたちが胸を張れるようなもう少し個性的な機種をぜひ出して欲しいもんであります。がんばれペンタックス。

2002年11月23日(土) 
2002年11月24日(日) 再び、がんばれペンタックス
ペンタックス・Optio 330GS
(Optio 330にはGSとRSがあってどちらも300万画素カメラでちょっとヤヤこしいんだけど、RSのほうは金属ボディで1/1.8インチ型CCDを使用し、このGSのほうは軽量なプラスチックボディで1/2.7インチ型CCDを使っております。詳しい話は省略しますけど、GSとRSは画像処理エンジンが“ぜんぜん”違います。ぼくは、このGSのほうの画像処理エンジンのさらなる向上を願っておりますぞ、がんばれペンタックス)



Optio 330GSにはこんど新しくピクチャーモードが搭載された。ポートレートや風景、夕景などの絵文字が液晶画面に表示される。それを選んで撮影をするとカメラが自動的に最適な機能の組み合わせをして“望んだような”写真が写せるというもの。こうした絵文字選択のオートモードは、じつはほとんどの場合“望んだような”仕上がりにならないものだが、しかし330GSのピクチャーモードには「ソフト撮影モード」があって、これは楽しく使えますね。光をうまく見極めて撮影をすれば、ほんわかしたキレイなソフトフォーカスの写真がカンタンにできあがるんで、ぼくはよく活用しております。あ、上の写真はノン・ソフトで撮影したもんです。
2002年11月25日(月) 
2002年11月26日(火) 500万画素にこだわるオリンパス、か
オリンパス・CAMEDIA C-5050ZOOM
(このC-5050ZOOMが総画素数526万画素の1/1.8インチ型CCD、X-2が1/1.76インチ型の536万画素CCD、で、E-20が2/3インチ型の524万画素CCD ―― 以上、画素数が正確かどうか自信がありませんが ―― という具合に、じつにややこしい。でもって、この3機種は“現行機種”なんです。500万画素にこだわるオリンパス、てか)



んでもって、C-5050ZOOMもX-2もE-20も、その画質については (ぼくは) 似たり寄ったりで、3機種とも充分に合格点に達しているんではないかなあと思うんですよ。5050もX-1も、たしかにピクセルサイズが小さいけれど、結構よく写りますからぼくにはとりたてて不満はありません。ですから、E-20は2/3インチ型だからやっぱり画質がいいんだ、とは一概に言いきれないようにも思いますよ。
というのも、デジタル画像の画質というものはイメージセンサー以外のファクターの影響も強く受けるもんで、たとえばレンズ性能だとか画像処理エンジンなどなどのデキ具合で、おなじイメージセンサーでも良し悪しが大きく違ってくる場合だってあるんです。いやそれよりも、くどく言っていることですけど、デジタルカメラは画質だけじゃなくて「カメラ」として総合的にバランスがとれておるかどうかを見極めなきゃイカンですよね。
2002年11月27日(水) 防滴防塵仕様ならいいのにねえ
オリンパス・CAMEDIA X-1
(X-1は400万画素、X-2は500万画素のデジタルカメラで、撮影記録画像サイズが違うだけでその中身は“まったく”同じ。いや、外観の仕上げが少し違っていますなあ。きれいなヘアライン仕上げがほどこされたX-2のほうが高級感もあってぼくは好きだ。この2機種とも撮影機能やその画像は充分に合格点に達しているのだけど、ただひとつの欠点は起動時間と収納時間がややノンビリとしすぎていることか)



オリンパスの、こうしたコンパクトデジタルカメラに、ぜひ搭載して欲しいなあと思っている機能 (機構、かな) は防滴防塵機能であります。先日発売されたばかりのフィルムコンパクトのμMETAL(ミュー・メタル)は、X-1/X-2のような金属ボディでじつにスタイリッシュな仕上げ。なおかつ防滴防塵(いわゆる生活防水ってやつですなあ)機能を備えております。
オリンパスはコンパクトカメラに防滴防塵機能をはやくから、それもじょうずに ―― 防滴カメラというとどうしてもカメラが無骨に大袈裟になりがちなんですがオリンパスはうまい ―― 取り入れたメーカーなんです。
2002年11月28日(木) 
2002年11月29日(金) でもカッコいいカメラであります
ソニー・Cyber-Shot DSC-U20
(あの、超小型デジタルカメラの、130万画素のU10の、200万画素モデル。U10が発表されたときに、すでにもう、U20のウワサがあったけれどね。変更点はCCDだけでレンズやボディスタイル、機能などはそっくりU10と同じ。ただ、その画像は、ぼくにはU10のほうが好ましく感じました。U20は、ウマく表現できないけれど、200万画素になってちょっと“エゲツナイ画像”という印象なんですよこれが)



こうした超小型のデジタルカメラというのは、さて今後、どうなるんでしょうね。来年になれば、携帯電話にどんどん“デジタルカメラ”が内蔵されくるだろうし、画素数も100万画素を超えてくるでしょうし、小型メモリーカードにも対応するでしょうし、そうなると携帯電話のほかにわざわざ似たような画素数のデジタルカメラを持って歩くでしょうか、いくら小さくて軽くてもカッコよくても。
でも、ぼくは携帯電話にトンと感心のないほどの極端にオクレた人間でありますが、100万画素ぐらいになってピントも少し合わせられてメモリーカード対応のカメラ内蔵の携帯電話が出たら、欲しいなあ、なんて思ってしまいますけど、きっと持たないだろうなあ。
2002年11月30日(土) Studebaker Golden Hawk? 1957?
ソニー・Cyber-Shot DSC-U20
(200万画素のU20よりも130万画素のU10のほうが、ぼくが良いように感じたのは、どうも“レンズ”が原因のように思う。U20は至近距離から6〜8mぐらいまでの被写体はとってもキレイに写るんだけど、10m以遠の描写となると、とたんにだらしなくなる。レンズはもちろんU10もU20も同じだから、200万画素になってレンズ描写性能の限界がモロに見えてきたために、なんとなく“エゲツナイ画像”との印象を受けたのかもしれない)



このクルマ、Studebakerであることは確かなんだけど、Golden Hawk なのかどうか、1958年なのか1957年なのか、そのへんがクルマ音痴のぼくにはわからない。でも、きれいな、いい雰囲気のクルマでありました。

ところで、11月20日発売の「月刊カメラマン」(モーターマガジン社)で“間違いだらけの名機選び!”なんて大特集をやっております。ぼくを含めて4人がそれぞれフィルム一眼レフカメラについて好き勝手なこと (かなりオタク的) をしゃべりまくって (ま、座談会ですな) それを数十ページの大特集に仕立ててるんです。とても本屋さんで立ち読みできるような分量ではありません。買って読んでみてください、元気のない人は元気が出てくる…、かもしれません (と、H比野編集長のハナシ)。この中でぼくは (関係者にとっては) かなりキワドイ発言もしており、ちょっとマズかったかなあ、と反省しきり。

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Akiary v.0.42

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