Photo of the Day
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2004年7月1日(木) 待ちに待ったズームレンズでしたが…
キヤノン・EOS-1D Mark II + EF28〜300mmF3.5〜5.6 USM IS ぼくの周囲でも「Mark IIを買ったぞ」という人が多いのに驚いています。中には、仕事で使うので一台じゃあ心配だと「二台買った」という人 (ぼくの直接の知りあいではありませんが) の話も聞きました。ちょうど、いま、プロ機材がフィルムカメラからデジタルカメラへ切り替わる、大きな曲がり角にさしかかっています。そのいいタイミングに、“プロが使える”デジタルカメラが出てきたから、多くのプロがわっと飛びついたのでしょう。EOS-1Dsでは価格的に二の足を踏むところなきにしもあらずだったでしょうし、かといってEOS 10Dではちょっとプロ用カメラとして物足りなかったわけで、ちょうどそんなときに見計らったように、まあまあの価格で性能の良いMark IIがでてきたと。
この28〜300mmは、ぼくにとっては、いやはや、待ちに待ったズームレンズでした。でも、もう待ちくたびれて、いまは以前ほど恋い焦がれる気持ちではありません。かれこれ10年近く前になりますが、いちはやく35〜350mmズームレンズを手に入れて、よく使っていました。ナニを隠そう、ぼくは自他共に認める不精者です。めんどうですから、できるだけレンズ交換はしたくない ―― フィルム交換もできるだけやりたくないので、ペンタックス645では70mmマガジンを使ってたぐらいです。
で、この一本のズームレンズがあれば、あとは、明るいレンズが一本、超広角ズームがあれば、もう鬼に金棒、弁慶に機関銃です。35〜350mmは始めは大満足でしたがしかし、使っているうちに不満も出てきました。焦点距離で最短撮影距離が変わる (とくに望遠側の最短が遠い) 。ピントを合わせたあとズーミングすると激しくボケる (測距し直せばいいのですが) 。手ブレ補正がない。広角側が28mmは欲しい。などなどでした。とにかくまず「手ブレ補正を入れてくれよーっ」と頼み続けていましたが、あのキヤノンがぼくたちのことなど聞いてくれるわけもなく数年が過ぎて、もう忘れてしまっているころに、ほいっ、と28〜300mmが出てきたというわけです。
2004年7月2日(金) 28〜300mmと35〜350mm
キヤノン・EOS-1Ds + EF28〜300mmF3.5〜5.6 USM IS やはり“フルサイズ”のデジタル一眼は使っていて気持ちがいい。ファインダーを覗いたとき ―― これは35mm判フィルム一眼を使ったときも同じことを感じますが ―― 大きく広々とゆったり見えるからです。ファインダー視野率などにちょっと不満のあるコダックのPro14nでも、それを覗いたすぐあとに、ごくふつうのAPS-Cサイズ程度のデジタル一眼のファインダーを眺めると、なんじゃこりゃあ、と不満に感じます。小さな撮像素子を使ったとしても、せめてファインダーの見え具合ぐらいは、フルサイズ一眼なみにもう少しなんとかして欲しいものです。なかには、覗いたとたん目の玉の奥のあたりがツーンっとするようなイヤな感覚をおぼえるものもあります。
28〜300mmと35〜350mmを比べると、28〜300mmのほうが“ふたまわり”ほど大きく太くなっている感じがします。重さの違いは数値的には微々たるものなのですが、ずしりっとした持ち重りを感じます。開放F値はどちらもF3.5〜5.6なのですが、フィルター径は35〜350mmが72mm径だったのが28〜300mmでは77mm径になっています。外観デザインや直進式ズーミング方式などは同じですが、28〜300mmのほうがズーミングしたとき“重さ”を感じます。スムーズで軽い動きではなく、かといってゴリゴリぎくしゃくしているという感じではないのですが、焦点距離によってわずかにトルク変化のようなものがありまして、ぼくはそれが少し気になりました。
28mmの広角側で樽型のディストーションが見られますが、ちょっと望遠側にズームするだけですっと消えます。周辺光量不足も開放絞り値では少し目立ちますが、まあ、ぼくはこれくらいならほとんど気になりません。最短撮影距離がズーム全域で70センチになったこと、なんと言っても、ISが入ったことに大いに魅力を感じました。というわけで、新型レンズ簡単インプレッションでした。
2004年7月3日(土) こんなズームを一本、持っていても便利かもね
シグマ・SD10 + 18〜125mmF3.5〜5.6 DC いやあやはりSD10の画像 (画質) はなかなかなモンですねえ。きちんとピントを合わせてブラさずに良いレンズで写せば (コレ、絶対条件です) そうとうの高画質が得られます。その基本的な色調はちょっと個性的ですけれど、でも、リバーサルカラーフィルムなんかはそれぞれじつに個性的ですし ―― そういえば先日、フジから「フォルティア」って名前のサチュレーションをめいっぱい強調した“どハデ”なフィルムも発表されましたけど ―― カラーネガフィルムでもたとえばアグファのオプティマ・シリーズの色調はこれはこれでめちゃくちゃおもしろい個性的っ、と思います。しかしそうした個性的な色がいやなんだと言う人もいるでしょうけれど、しかしSD10はRAWでしか写せませんので、RAWの現像するときにウデのある人なら (ぼくはありませんけど) 色調ごときは自在にコントロールできるでしょうからイイんではないでしょうか。
18〜125mmズームはAPS-Cサイズ撮像素子のデジタル一眼用の交換レンズです。シグマ、キヤノン、ニコンマウントがあってペンタックスマウントは未発売ですが予定に入っています。そうしたカメラで使うと約28〜200mm相当となります。その高倍率ズームのワリには小さいレンズでこれまた軽い。そうして安いレンズです。おそらく4万円を切るような値段で売られているんではないでしょか。その価格と高倍率ズームのことを考えればとってもよく写ります。ぼくは“アラ探し”をしようと開放絞り値であれこれ写してみましたが、ええ、これだけ写れば充分です。開放絞り値で画面四隅で解像感が少し落ちたり、やや描写が甘くなったり、ズーム焦点域の両端でディストーションが少し気になることもありますが、でもソンなことに文句を言うんならこの4倍から5倍以上の価格の、そして大きくて重くて、ズーム倍率も低いレンズを買うしかありませんよ。
APS-Cサイズのデジタル一眼を持ってるひとは、いま、要注目のズームだと思います。とにかく便利なレンズです。ただしキヤノンマウントでも撮像素子サイズがちょっと大きなEOS-1D系ではケラれてしまって使えませんけど。
2004年7月4日(日)
2004年7月5日(月) ニコンのデジタル一眼専用レンズ
ニコン・D70 + 17〜55mmF2.8 DX いい値段だけのことはあります。良いレンズです。マジメなレンズです。デジタルカメラ専用のDXレンズですが、この価格で、この大きさで、この性能で35mm判フルサイズ用のレンズが欲しいなあ (むろん17〜55mmF2.8)、と、まあ、そんなことを考えてしまいました。でも、それは無理難題 ―― いまのところは ―― でしょうね。このような“優秀なレンズ”が作れたのはイメージサークルが小さくてすんだからで、フルサイズをカバーするとなると、とてもこのスペックで、この性能は難しい。
逆に、このレンズはもっと小さくしようとすればできたでしょうけれど、あえてそれはせず、小型化を犠牲にして描写性能を最優先させたようです (大きさを我慢にすればいままで不可能だったことができるし、ゆったりした設計もできる) 。デジタル専用レンズというのは、可能性としてこうしたことができるんだという見本のようなレンズでもあります。なお、この17〜55mmをD70に使用すると約25.5〜82.5mm相当の画角になります。
かれこれ一ヶ月以上前のハナシになりますが、「カメラグランプリ2004年」の表彰式がありました。グランプリはニコン・D70で、特別賞にキヤノン・EOS Kiss Digitalとシグマ・12〜24mmF4.5〜5.6が受章しました。その授賞式にニコンからはカメラ開発の統括部長である後藤さんが来ていまして、終始ニコニコ顔で見ているぼくのほうも、ほんとグランプリでよかった、と気持ち良かった。その後藤さんもうれしかったのでしょうね、自分のD70をずっと手にしたまま、同席したキヤノンの人たちと話をしたり、壇上で賞状を授章したりしておられました。
「買いましたよ。ここは“役得”ということでボディナンバー・510を手に入れました」と。510とはすなわちゴトウ。あの部下に厳しい後藤さんですが意外にカワイイところがあるんですね。「でもタナカさん、買ったものの、最近、写すものがこれといってないんですよ…」「奥さんを写してあげればイイじゃあないですか」「いやぁー、それもねえ…」。
2004年7月6日(火)
2004年7月7日(水) ペンタックスの2本目のDAレンズ
ペンタックス・*ist D + DA 14mmF2.8 ED 先日、ペンタックスのカメラ事業部の ―― じゃあなくて、いまは“イメージングシステム事業本部”と言いますが ―― そこのトップ (じつは鶴田さんなんだけど) が、「今年の秋には普及版のデジタル一眼を出す予定だ」と発言してそれが新聞の記事にもなり、一部で大騒ぎをしていましたけれど、ぼくは、ナンでそんなに騒ぐのかなあ、と不思議でした。すでに昨年末に、同じことを鶴田さんがしゃべってましたから、ぼくはもうすでに“周知の事実”だと思っておりました。というわけで、ペンタックスからは今年の秋、きっとフォトキナ発表になるでしょうけれど、普及版デジタル一眼が出てきます。てなことを、ぼくが言い切ったところで、ナンの保証もありませんけれど。
昨年末発売のデジタル専用レンズ16〜45mmF4に続いて、この14mmF2.8は二本目の「DAレンズ」となります。ぼく・「このDAレンズの“DA”ってなんの略なんですか」、ペンタックス・「Dはデジタルです。AはABCの最初の文字ですからイチバン。つまりデジタルのイチバン」、ぼく・「へっ?」、ペンタックス・「いや、じつはAでもBでもXでもZでも、べつになんでもよかったんですが、ま、なんとなくAということで…。ですから意味はありません、いや、ほんとです」、ぼく・「…」。事実です、この会話は。ペンタックスの誰とはいえませんが (差し障りがあるといけない) 、いやあ、だからぼくはペンタックスが好きなんですよ。こうしたどうでもイイようなことに目くじら立てずに、アバウトにやってしまうということは大事ですよ。そのパワーをほかに向ける。
で、そのDA14mmF2.8ですが、最短撮影距離がなんと17センチという超クローズアップができます。言うまでもなく最短17センチはCCD面からの距離ですから、レンズ前面からだと被写体まで5センチぐらいになります。*ist Dにセットすると約21.5mm相当の広角レンズとして使えます。
2004年7月8日(木)
2004年7月9日(金) 像面湾曲収差とフローティング機構
ペンタックス・*ist D + DA 14mmF2.8 ED この14mmは最短撮影距離が17センチです。そもそもレンズは一般的には、撮影可能距離範囲の中の1点または2点に仮想的なピント位置を設定して、そこで最良の画像が得られるように設計をします。その仮想的ピント位置以外では収差が出て理想的な画質にはなりにくいものなのですが、そんなこと言ってちゃあ商品になりませんから、レンズ設計者はできるだけ“広い範囲”で高画質な描写が得られるように収差補正に努力するわけです。とはいえ、一眼レフ用の大口径広角レンズともなるとレトロフォーカスタイプのレンズになるわけですから、とくに近距離撮影での像面湾曲収差が目立ってきます。
像面湾曲は中心部にピントを合わせようとすると画面周辺部でボケる。周辺部でピント合わせをすると中心部がボケるという厄介な収差で、ぼくたちはこうしたレンズを俗に「平面性が悪い」レンズなどと呼んでおりますが、最近はレンズ設計技術 (と、特殊硝材の利用) が向上してこうした収差をウマく補正できるようになりました。そうした補正技術のひとつがフローティング機構です。フォーカシング時に構成レンズ群の一部を微妙に精密にデリケートに前後させて収差を補正するというワザです。こうしたフローティング機構を採用するには、もちろん緻密なレンズ設計の努力も必要でしょうけれど、それ以上にレンズ鏡枠設計者やそれを作る人たちの努力もないと良いレンズは生まれません。こうした像面湾曲収差が上手に取り除けると、ピント精度の向上もそうですが、同時に画像のヘンな歪みも抑えられます。超広角レンズを使って被写体にぐんぐん寄っていっても写りが破綻しないのです。
というわけで、このDA14mmF2.8の“最短17センチ”は、なかなか意味のある数値なのでありますよ。
2004年7月10日(土)
2004年7月11日(日) 愉しいカメラなんだけどボディカラーが・・・・
ペンタックス・Optio 43WR 防水カメラ (水中カメラではないゾ) ですが、もちろんフツーに撮影もできます。防水級数が7級 (JIS保護等級) をクリアしていますから「防浸型」になります。防浸型は「水深1メートルに30分間放置しても内部に水が入らないもの」 ―― ペンタックスの使用説明書から ―― ということになっています。この43WRは屈曲型のズームレンズを内蔵していますので ―― サンヨーのJ4に内蔵のズームレンズと同じものですが、このズームはペンタックス製でもサンヨー製でもありません ―― 水中でズーミングしても水がカメラ内部に入ってくることはありませんから (の、はず) 撮影することはむろん可能です。じっさい、水中にカメラを沈めてぱちぱち写してみました。もちろんカメラは大丈夫でした。こうしたオールウエザーカメラは、別段、雨の中や水辺で使うということがなくてもナンだかすごく愉しい。
ボディスタイルは、ちょっと厚みがありますがスクエアでフラット。とてもシンプルです。ボディカラーはガンメタのみです。でもとても地味なんですよ、色が。ウキウキした気分になれない、どよーんとしたボディカラーです。いったいダレがこんな色を選んだんだろうか、なぜこんな色を選んだんだろうか…とふつふつ不満がわいてきます。業務用カメラでもナイんだから、こうしたアウトドア派のカメラはもっとハデな明るい色のほうが、持っても使ってても楽しそうに見えるはずです。
と思っておりましたら、たまたま行った東京・新宿のペンタックスフォーラムに、この43WRのカラーバリエーションが数機種飾ってありました。発売前にいくつかのカラーモデルを試作して検討したということで、そのときのモデルが「参考展示」されていたのです。オレンジやブルー、中にはスケルトンモデルもあって見ていると楽しい。ぼくはその中ではホワイトモデルがダントツによかった。43WRをどよーんっとしたガンメタ色に決めたことがますます不思議に思えましたし、じつに残念でありました。
2004年7月12日(月)
2004年7月13日(火) さんざんな記者発表会でした
コダック・EasyShare LS743 昨日の7月12日は、コダックの創設者のジョージ・イーストマンが生まれてちょうど150年めにあたる。コダックのデジタルカメラを500台、日本のオリンピック参加選手などにプレゼントする。コダックとしては数年ぶりに日本市場に“再参入”する、などを“記念”して記者発表会がありました。そのデジタルカメラがLS743で、これは店頭販売はせずインターネット販売のみで期間限定の5000台。オリンピックマーク入りで29900円。すでに海外では発売されていて2.8倍ズーム内蔵の400万画素機種ですが、3万円以下の低価格とはいえカメラのデキはイマイチ感心しません。
記者発表会は仕事がら、いままでにカメラに限らずあれこれ出席してきましたが、昨日のコダックの発表会ほど“奇妙”なものは経験がありませんでした。発表会の開始時間が12時半から。中途半端な時間なのでもちろん昼食抜きです (ぼくは) 。ひとあたりあれこれ製品についての説明があったのち、本日の特別ゲストの辺見えみりさん (コダック・オリンピック日本代表選手応援大使) が壇上に上がってなにやら小さなイベントがありました。それはそれでイイのですが、そのあと、発表会は一時中断。壇上では急遽、芸能記者やその関係の撮影取材陣による辺見えみりさんの“囲み取材”が始まりました。延々30分近く、です。その間、ぼくたちは会場でぼーっと待たされたままで、ナニを取材しているかこちらには聞こえもしませんので手持ちぶさたもいいとこでした。そのまま帰ってしまえばよかったのですが、その“囲み取材”が終わってから、今回の新製品やコダック再参入などについての質疑応答が予定されていたので帰るわけにはいきません。
あまりヒマなので、ずっと前方の壇上でやっていた取材の様子を見に行ったり友人や久しぶりに会う人たちと話し込んだりしておりまして、あれやこれやが終わったのが2時半でした。あんな発表会なら行かなきゃよかった…。
2004年7月14日(水)
2004年7月15日(木)
2004年7月16日(金)
2004年7月17日(土) フォトグラファーは体力勝負です
ペンタックス・Optio S4i アメリカからの観光客なのでしょうか、大きなカラダ、大きな両手で包み込むようにして、このちっちゃなS4iを顔にぴったりくっつけてファインダーを覗いておりました。高くてデカい鼻がどう見ても邪魔になるようで、とっても覗きにくそうに苦労しながらも、しかしそれでも光学ファインダーにこだわってフレーミングしているんですよ。液晶モニターを見てフレーミングすればいいのに…、とぼくなんかは思ってしまいますが、いやまあ、人生いろいろですから。
ぼくが光学ファインダーを覗いてフレーミングするときは、ぎりぎりのシャッタースピードでこれはどうしてもブラしたくないというようなときです。顔にぴったりと押しつけるようにカメラを構えることで、シャッタースピードで1〜2段ぐらい遅くてもナンとかブラさずに写せることがあります。
まったくもって東京は暑い日が続きます。そんな暑い日に限ってデカいカメラデカいレンズを担いで撮影に行くようなことが続きます。最近、小さくて軽いカメラばかりを使っているせいでしょうか、体力が落ちてきまして、デカいカメラデカいレンズをぶんぶん振り回しながら撮影することがすっかり苦手になってきました。しばらく撮影を続けていると、ふーっ、とか、よっこらしょ、とか、おっさん語が多発します。サーキットでレーシングカーを撮影していたころは、600mmや300mmを持って一日中、手持ち撮影をしておりましたが、いまはダメですねえそんなことは。
健全な精神は健全なカラダに宿る、てなわけではないですが、こりゃあイカンぞと思い始め、事務所の部屋に置いてある鉄アレイを、ヒマを見つけては振り回してウデを鍛えております。
2004年7月18日(日)
2004年7月19日(月) 暑中お見舞い、であります
ペンタックス・Optio S4i ぼくが撮影中に切り替えることのもっとも多い撮影機能は、ホワイトバランス、ISO感度、そして露出補正の三つです。ストロボを使用せずにアベイラブルライティングで撮影することが好きですので、薄暗くなった場面ではISO感度をアップしてカメラブレを防ぐようにしています。ホワイトバランスの切り替えは、タングステン光のオレンジ色の色調を生かしたいときや、夜景撮影の時などにオートホワイトバランスからデーライトに切り替えたり、夕焼け空の赤みを強調したいときに曇り日 (または日陰) モードを選ぶことがあります。
ペンタックスのOptioシリーズのほとんどは十字キーなどの操作で露出補正モードをダイレクトに選ぶことができます。このS4iでは、新しくQuickボタンが設けられておりまして、このボタンにいろんな撮影モードを“振り分け”記憶しておくことができます。つまりショートカットキーの役目をするわけです。で、いまぼくは、このQuickボタンにホワイトバランスモードを振り分けて使っております。ほんとうは、ISO感度設定機能をおぼえさせたいのですが、どうしたわけかそれができないのです。そのできない理由も定かではありません。
起動画面のON/OFF設定とか、トリミングとか、ぼくにとってはどうでもイイような機能はあれこれ振り分けることができるのですが、かんじんのISO感度がだめで、だからISO感度を変えようとするとメニュー画面に切り替えてめんどうな操作をしなければなりません。
というわけで、暑中お見舞いです。ごくフツーのアパートの踊り場のらくがきでしたが、なんだろうかなあ、少しヘンでした。暑い夏の午前中でしたが、ちょっと涼しくなりました。
2004年7月20日(火)
2004年7月21日(水)
2004年7月22日(木)
2004年7月23日(金) 暑い日が続けど「熱意」感じられず
コニカミノルタ・DiMAGE Z3 38〜420mm相当の12倍ズームレンズと手ブレ補正機構を内蔵した機種です。初代Z1が38〜380mm相当の10倍ズーム内蔵の320万画素、つぎのZ2になって内蔵ズームは同じだが420万画素にアップ、で、このZ3ではCCDはZ2と同じだけれど420mmまでの12倍ズームとなり“念願”の手ブレ補正機構も入りました。ボディスタイルも、Z1、Z2の、ちょっとぐらいハデでもエエやんけ大阪ふう宇宙人的スタイルから、少し洗練されてスマートになりました。ブラックボディが標準でシルバーモデルは限定販売だそうですが、逆です。シルバーのほうを標準にすべきでした。ブラックボディはナンだか少し暑苦しい。でも、とってもいいカメラに仕上がっていました。好印象です。高倍率ズーム内蔵機種の中では (パナソニックをまだ試していませんが)、今のところ ベストワンかも知れません。
すべてのメーカーというわけではありませんが、正式発表の前に製品についてのレクチャーをしてくれることがあります。事前プレゼンテーションです。製品の企画担当者や開発者が出席して、その機種の“セールスポイントや革新技術”などを解説し、ときには他社のライバル機種よりもウチの製品がどれだけ優れているか勝っておるかを縷々述べてもくれます。クローズドの席ですから、他の製品の悪口をいおうが、聞く方もあはははっと笑ってすませています (少なくともぼくは) 。
こうした事前プレゼンの席では、自分たちの作った製品を充分に理解してもらおう、高く評価してもらおうと熱意を込めて一生懸命に解説する担当者もいますが、しかしときには、“熱意”などさらさら感じられず、まあ仕事だから一応説明しておくか…と、聞くこちらの熱も冷めてしまいそうな担当者もいます。このZ3の事前プレゼンはそれに近く、ノートパソコンのパワーポイントを使って製品解説をしてくれるのですが、説明はパワーポイントの画面に書いてある内容をほぼ棒読みするだけで、おいおい売る気はあるんかいな、とこちらのほうが心配になってくるほどでした。もっとガッツをもって新製品をアピールしましょうね。
2004年7月24日(土)
2004年7月25日(日) GXプラスワイコン三昧
リコー・Caplio GX+ 0.8×ワイコン ワイコンをつけっぱなしで使っています。ワイコンを外して使うことはほとんどありません。ですからぼくの使っているGXはもっぱら「22〜68mm超広角ズームカメラ」ということになります。聞くところによると、このワイコンは、GXの内蔵ズームに特別にあわせ込んで設計製造した“特注品”だそうで、だから組み合わせたときに性能の低下がほとんど見られないほどにに“相性ぴったり”になっている。こうしたフロントコンバージョンレンズは、あの機種にもこの機種にも、と汎用性を重視するあまり個別のレンズに対して“相性”が犠牲になりがちのことがあります。というわけで、このGX用のワイコンを他のカメラにも使えるんではないかとステップアップリングなどを介して取り付けて使おうなんてツワモノがおられるようだが、あまりおすすめできません。
このGXにはシルバーモデルもあるんですねえ。限定販売。知らなかった。先日、ひょんなことからソレを見る機会があって、うわーっ欲しいっ、と聞き分けのない子どものように声を荒げてしまいました。いま使っているブラックボディよりも数段、上品でしゃれた仕上がりになっております。シルバー色で“七難”を隠しております。ブラックGXユーザーはぜひ、いっけんの価値ありです。ところが残念なことに、このしゃれたシルバーモデルに似合うようなシルバー色のワイコンアダプターもワイコンもないのですよ。限定少数販売でもよい、もし、そんなのがあれば、ぼくはもう文句なしに手に入れて必要もないのに持ち歩き、人に見せびらかしていることでしょうね。
ま、しかしそこまでシルバーにしてしまうと、ひょっとすると、強い陽射しの下で撮影などをすると光が反射して外部AFのセンサーが誤動作するおそれもでてくるかもしれない。ことほど左様に、見かけやカッコウだけでちゃらちゃらしていても、とんだ落とし穴にはまりこんでしまうこともなきにしもあらずです。自戒。
2004年7月26日(月)
2004年7月27日(火)
2004年7月28日(水)
2004年7月29日(木) もう一回、GXプラスワイコン三昧
リコー・Caplio GX+ 0.8×ワイコン GXにはホットシュー (アクセサリシュー) があります。ほんらいは、そこにクリップオンタイプの小型ストロボなどをセットして使うのですが、しかし (以前にも言いましたけれど) GXはナニを考えておるのか、外部ストロボだけの単独発光ができません。ストロボ発光は、内蔵、外部にかかわらずカメラ内のストロボON/OFF設定モードでおこなうわけです。ですから、外部ストロボを発光させようとすると内蔵ストロボも発光する。内蔵ストロボの発光を停止しようとすると一緒に“連れ子”のように外部ストロボも発光しない。またくもって困ったもんです。
というわけで、アクセサリシューには外部ストロボを取り付けることをあきらめて、ぼくはいま、単独ファインダーを付けて愉しんでおります。じつは、だいぶ前ですが、偶然出会った田中長徳氏が、このGXにレチナのファインダーをセットしてぼくの顔を見ながら「ほっほっほっ、ほっ」と笑ってるんです。そのGXがまたかっこいいのです。レチナのファインダーと似合ってるんですよ。少しクヤしくなって、オレも、と思い付いたのが、同じリコーからムカシでたライカLマウントのGR21mmレンズ用の外付けファインダーです。もちろん21mmと22mmとは画角が少し違いますけれど、ソンなコムツカしいことはどうでもよい。ただし、そのファインダーを付けると、いやあ、なんだかとたんにオタクっぽくなって、さすがぼくでも少し気恥ずかしい。
こんなの です。
…でも、そんなことして遊んでるヒマないんですよね、ほんとは。いま、お盆進行で原稿の入稿が迫っていてめちゃ忙しい。
2004年7月30日(金)
2004年7月31日(土)