かれこれ20年以上も前に撮影した写真ばかりです。
このころ、毎日のようにモノクロフィルムを入れたカメラを持ち歩きスナップしていました。写真が上手になりたい一心でした。撮影がすんだフィルムはどんなに疲れていてもすぐに現像して、その結果を見て喜んだり落胆したりしていました。
そうして撮影したたくさんの写真の中から、これまた時間をかけて選び出し一冊の手作り写真集に仕上げたのです。
このたった一冊の写真集を「ちょっと見てください」と言って知り合いの人に見せて回っていたことがありました。どんな感想を持つか、どの写真に興味を示してくれるか、興味を示さない写真はどれなのか。わたしは、じっと相手の様子を観察していました。写真展と違って、一対一で写真を見てもらうというのはなかなかスリリングでした。
ここにはモノクロばかり98枚の写真が続きます。
皆さんには、ちょうど写真集をぱらぱらめくって眺めているような気持ちになって、つぎつぎと画面をスクロールして見ていってもらえばうれしいなあ、と思っています。
なお「Kings」とは「こどもたち」の意味を込めています。「こどもたちが見たもの」というようなタイトルです。